みなさまこんにちは。

株式会社クリーンメイトの酒巻です。

今回は、兵庫県尼崎市にて孤独死現場の特殊清掃作業を実施してまいりました。

ご依頼者様は、U様です。



お部屋の管理会社であるZ社様から弊社をご紹介いただき、ご連絡を頂戴しました。

ご依頼者様の息子様がお部屋内にて自死され、ご遺品整理と特殊清掃を依頼したいとお電話にてご相談いただいた後に、日程調整をおこないお部屋へとお見積りにお伺いします。


現地にてお話を伺うと、お母様はかなりショックを受けている状態でした。

少し落ち着いたあとにお母様には外でお待ちいただき、現状確認のため室内へと入ります。

お部屋の間取りは2Ｋの広さで、ご遺品の量はそれほど多くはありませんでした。

しかし、男性のお一人暮らしということもあり、少し散乱しているように見受けられます。

また、故人様は音楽がお好きだったそうで、お部屋にはたくさんの楽器が保管されていました。

楽器に関してはお買取りが可能な品はできるだけご査定させていただき、少しでもご遺族の負担が軽減できるように努めさせていただきます。



現状確認後はお待ちいただいていたお母様へご報告し、必要な作業やその作業の内容を丁寧にご説明いたしました。

その後御見積書を作成してご提出させていただきます。

お見積もりから数日後、ご依頼者様から弊社へ連絡があり、

「何もかも初めてのことで戸惑う事ばかりでしたが、優しく丁寧に教えてくださったのはクリーンメイトさんだけでした。」

「どうか作業をお願いできませんか？」

とおっしゃっておられました。

お会いした時の状況を知っているので、どうにか安心してもらいたいと思い、

”任せてください！しっかりと作業させて頂くので安心してくださいね”

とお伝えすると、少し涙ぐまれながら「ありがとうございます」とおっしゃっておられました。



それから2日後、作業当日となり作業スタッフと共にお部屋へとお伺いします。

いつも以上に気を引き締めて作業へと入っていきます。


～今回のご依頼内容～

特殊清掃
・汚染物梱包
・汚染物撤去
・残置物撤去
・クロス、ＣＦ剥離
・汚染箇所洗浄
・除菌、消臭作業


まずは感染予防のため、室内全体に消毒剤を散布していきます。

これは、スタッフへの一次感染や外部への二次感染予防のためには必ず行うべき作業です。

その後他のスタッフも含めて入室していき、作業を開始していきます。



まず、故人様がお亡くなりになられていたベッドマットの撤去から進めていきます。

血液や体液が付着していたためそのまま放置して置くのは危険であり、作業の効率を上げるためにも先に梱包します。

その後仕分け作業・残置物撤去作業を行っていきました。


お部屋には故人様の想いが残ったたくさんの品がありました。

適切な処置を行いながら、慎重にすべて撤去していきます。

お母様から捜索して欲しいと伝えていただいた物も見つかり、それらは保管して作業後にお渡しさせていただきます。



そして室内に残っていたすべての物を撤去し終えたら、汚染箇所を含め室内の清掃作業を始めていきます。

窓や扉、サッシやコンセントの挿し口まで綺麗に清掃していきました。

腐敗によって室内には様々な菌が浮遊し、色んな所に付着しているので、臭いを除去する為には隅々まで拭き取っていく必要があるのです。


清掃作業後は壁のクロス・床のCF剥離作業や室内全体の簡易清掃を行い、次に消臭作業へと入っていきます。

特殊な機材を使って消臭剤を噴霧し、臭いの元をミクロの単位まで封じ込めていきます。

そして臭気測定器を使いながら臭気を確認し、調整してまた確認してを繰り返して、計54時間で全体の作業を終了いたしました。



作業が完了したことをご依頼者様へご報告いたします。

最終確認のためお部屋へとお越しいただき、室内をご確認いただくと、

「ここまで綺麗にしてくださって、本当にありがとうございます。」

「突然のことで私たち家族もどうすればいいのか分からない状態だったのですが、クリーンメイトさんが親切にいろいろと教えてくださってとても有難かったです。」

「ここに頼んで本当に良かったです。」

と、おっしゃっていただきました。

お話しているときのお顔は、お見積り時の不安な様子とは違って少しホッとしたような表情を浮かべておられました。

その様子を見て、作業させて頂いてよかったと心から思います。




U様、この度は弊社へご依頼いただき誠にありがとうございました。

また、今後も分からないことや困ったことがあればいつでもご相談くださいませ。



それでは、作業の様子ビフォーアフター写真をご覧ください！



※特殊清掃についてもっと知りたい方は、クリーンメイトのコラム記事もぜひご参考くださいませ。