みなさまこんにちは。

株式会社クリーンメイトの酒巻です。

本日は、大阪府高槻市にて孤独死現場での特殊清掃作業を実施してまいりました。

ご依頼者様はⅠ様。



妹様がお部屋内にて孤独死され、警察からの連絡によってお亡くなりになったことを知ったそうです。

ご遺体発見時には死後40日ほど経過しており、外気温が高い日が続いたことから腐敗もかなり進んでいた、と警察から聞かされている状況とのこと。

中に入って確認したいとは思うものの、中々一人では入れなくてどうしようかと思い悩んでいたところ、弊社へとご相談いただきました。


ご連絡を頂戴してからすぐに、現状確認・お見積りのため故人様宅へとお伺いします。

玄関扉を開けてすぐに感じるのは強烈な腐敗臭。

臭いレベルが強いことから、警察からの報告通りかなり腐敗が進んでいたものと考えられます。


故人様宅は3階建ての戸建て住宅で、お亡くなりになっていたのは2階リビング部分です。

状況を確認しようと階段を上がると、すでに大量のハエが飛び交っておりました。

体液が付着している汚染範囲が広く、キッチンに生ごみが置かれた状態だったことから、一気に繁殖したものだと思われます。



お見積もり後、ご依頼者様へ現状のご報告をさせていただきます。

お見積もり前にご依頼者様のご希望を伺うと、特殊清掃を含めて遺品整理も依頼したいとお伝えいただいておりました。

しかし、現在はDNA鑑定の結果待ち状態のため、今すぐに故人様のご遺品整理を行うことができません。

そのため、まず先に汚染物梱包・清掃・汚染床解体・簡易消臭のみをご提案させていただきます。

弊社の作業内容についてのご説明後はご質問等にお応えさせていただき、お見積もりが終了いたしました。


それから翌日、ご依頼者様から弊社へと作業を依頼したいとのご連絡をいただきました。

「急に妹が亡くなったと聞いて、悲しみと一緒にどうしたらいいんだろうと不安に思っていました」

「お見積りに来ていただいて、きちんと説明してくださってとても心強かったです」

「ぜひよろしくお願いいたします。」

とおっしゃっていただきまして、この度はご成約頂く事となりました。

※DNA鑑定の結果が出て、少し落ち着いた時期に改めてご遺品整理作業・消臭作業をお任せいただく形となります。



それから作業当日となり、作業スタッフと共に故人様宅へとお伺いします。

まずはハエやウジ虫などの害虫駆除作業から始めていきます。

その後、汚染エリア全体に除菌剤（除菌ナイン）を散布していきました。

作業を行う前にこの工程を進めておくことで、スタッフへの一次感染・外部への二次感染を防ぎます。



それからカーペットなど体液が付着している汚染物を梱包・撤去作業や、汚染箇所清掃作業を行っていきました。

清掃作業を終えると解体作業へと入っていきます。

クリーンメイトの特殊清掃で行う解体作業は、必要最低限の箇所のみの解体となります。

孤独死など強い臭気が残る状況ではリフォームを考える方もいらっしゃいます。

しかし、多額の費用が掛かることからご遺族様の負担が大きくなることも…。


特殊清掃はあくまで室内環境を整えて、もう一度人が住める状態に戻すことを目的としています。

ご依頼者様への費用負担を少しでも軽減するためにも、必要な作業とそうではない作業をしっかりと見極め、ご成約前に説明してご納得頂いた上で作業を進めていくように努めております。




そして解体作業後はご依頼者様が入室できるよう簡易的な消臭作業を行い、今回の作業が終了いたしました。

作業が終了したことをご依頼者様へご報告して、最終確認のためにお部屋へとお越しいただきます。

お見積り時には入室できない状況でしたが、臭いが軽減されている状態だとお伝えすると中に入ることを決断されました。


確認時にはご依頼者様と一緒に入室し、作業完了後の室内をご確認いただきます。

すると、

「臭いがなくなっていてびっくりしました」

「一人では入ることも出来なかったですが、一緒にいてくださったことで勇気を出すことができました。」

「本当にありがとうございます」

と私たちへと感謝のお言葉を頂きました。


お見積り時にはとても不安な表情をされておられましたが、作業後には少し安心したご様子でしたので、その様子を見て私たちも安堵いたしました。

Ｉ様、この度は弊社へご依頼くださり誠にありがとうございました。



※今後はご遺品整理作業・消臭作業のご依頼も弊社へご依頼いただく予定とのことです。