2025年10月20日(月曜日)

【床下浸水】費用はどのくらい?復旧方法や業者の選び方について解説

住宅の床下まで水が入り込む「床下浸水」の被害が多発しています。

床下の構造材や断熱材が水に浸かることで、腐食・カビ・シロアリの発生など、住まいの安全性や健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

被害を最小限に抑えるためには、できるだけ早い段階で適切な復旧処置を行うことが重要ですが、「どのくらい費用がかかるのか」「どの業者に依頼すればよいのか」といった点で不安を抱える方も多いのではないでしょうか。

この記事では、床下浸水の主な復旧方法やその費用相場、信頼できる業者の選び方まで、初めての方にもわかりやすく解説します。



まずは気になる費用についてみていきましょう。

床下浸水が発生した際の処理にかかる費用は、「自己処理」するか「業者に依頼」するかによって大きく異なります。

それぞれを比較しながら解説します。

自己処理と業者依頼の費用比較



まず、自己処理を行う場合、費用の目安は、1万~3万円程度かと思います。


<<費用の内訳>>
・水中ポンプやバケツ 約5,000〜15,000円
・送風機・サーキュレーター 約5,000〜10,000円
・消毒剤(次亜塩素酸など) 約1,000〜3,000円
・防護用具(手袋・長靴など) 約1,000〜2,000円


床下浸水を自己処理する場合、基本的にかかる費用は必要な道具代だけです。

ただし、費用は安く済む一方で、時間・労力・技術的な知識が必要です。
また、床下の奥までしっかり乾燥・消毒できなかった場合、カビや腐食、シロアリ被害のリスクが残る点には注意が必要です。


結果的に再発や追加費用が発生する可能性があることも考慮しましょう。


一方、業者に依頼した場合、広さや被害の程度によって変動がありますが、作業にかかる費用の目安は、おおまかに5万~20万円以上でしょう。


<<費用の内訳>>
作業内容 費用の目安
床下の排水作業 約3万〜5万円
乾燥(送風・除湿機使用) 約2万〜5万円
消毒・殺菌処理 約2万〜5万円
シロアリ・腐食調査や予防処置 約3万〜10万円

自己処理と比べて高くなりますが、その分、専門機器を使って確実に排水・乾燥・消毒が行えるのが大きなメリットです。

浸水によってダメージを受けた可能性のある構造材の劣化や腐食、シロアリなどの害虫被害についても専門的な点検・対処してもらえます。

しかし、中には悪質な業者もあるため、業者選びには注意が必要です。
次項では、業者を選ぶ際のチェックポイントをご紹介します。






□ 現地調査と見積もりを無料で行ってくれるか

事前調査なしで料金を提示する業者には要注意。
HP等に「見積もり無料」「調査無料」と明記されているか確認しましょう。

□ 作業内容と費用が明確に記載されているか

「排水」「乾燥」「消毒」など、作業ごとの内訳が細かく説明されているか。
曖昧な一式料金だけの見積もりは要注意です。

□ 火災保険の申請サポートに対応しているか

被害写真の撮影や報告書作成など、保険会社への提出書類をサポートしてくれるか。

□ 床下の構造やシロアリの知識がある専門業者か

床下診断の経験が豊富な業者かどうかも確認しましょう。(HP等に実績が掲載されているか)

□ ホームページや口コミの評価が高いか

HPに実際の作業写真、事例、利用者の声が掲載されているか。
Googleレビューや口コミサイトもチェックしてください。

□ 保証制度やアフターフォローがあるか

消毒後にカビや臭いが再発した場合の無料対応保証などがあれば安心です。
定期点検や経過確認のサービスがあるとなお良いでしょう。

□ 強引な契約や即決を迫らないか

「今すぐ契約すれば割引」「今日中に決めてください」などの営業トークには注意してください。



<<アドバイス>>
できれば2~3社から相見積もりを取って比較しましょう。
不安がある場合は、自治体や消費生活センターへの相談も有効です。

■ 弊社クリーンメイトの口コミはこちら






では、ここからは実際の復旧作業の流れを見ていきましょう。

以下は、弊社クリーンメイトで施工した実例です。

費用感や作業内容など参考にしてくださいね。


<<和歌山県海南市日方にて水害復旧作業>>


■施工内容
・汚水、汚泥吸い上げ
・洗浄作業
・除湿、乾燥作業
・消毒剤散布
・防カビ剤塗布


■床下(80㎡)
作業人数:8人
作業時間:120時間(乾燥時間も含む)
作業金額:650,000円(税込)

■ご依頼内容
大雨により近くの日方川が氾濫し、日方地区一帯が床上・床下浸水
自宅もその影響を受け汚水・汚泥が溜まってしまい困っている

◆作業の流れ◆

※作業前に水分量・湿度をチェック

①(汚水・汚泥吸い上げ)
床下に残っている汚水をすべて吸い上げていき、水気のない状態にします。

②(洗浄)
泥を高圧洗浄バキュームで洗浄していきます。

③(除湿・乾燥)
機材を用いて床下全体の湿度を下げ、乾燥します。


④カビ除去
汚水や汚泥によって発生したカビ菌を除去します。


⑤(消毒剤散布)
しっかりと乾燥させた上で再度消毒剤を噴霧することにより、乾燥滞留菌を不活化させます。


汚水・汚泥の吸い上げ、洗浄後の除湿と乾燥の作業は、経過を見ながら数回おこない、計1週間ほどの日程で全体の作業が終了






特殊清掃 クリーンメイト

本記事では、【床下浸水】費用はどのくらい?復旧方法や業者の選び方という部分に焦点を当てて解説しました。

【内容まとめ】
・床下浸水の処理費用 「自己処理は約1万〜3万円」、「業者依頼は5万〜20万円以上」が目安
・業者選びのポイント 「無料見積もり」、「明確な作業説明」、「保険サポート」、「専門知識」等
・実際の復旧作業の流れは「排水→洗浄→乾燥→カビ除去→消毒」の順に行われる



水害復旧でお悩みでしたら、プロである私たち業者にまずはお気軽にご相談くださいませ。

現在悩まれている方にとって本記事の内容がお役に立てれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。