2025年10月29日(水曜日)

孤独死を見つけたら必ず警察に連絡が必要? 発見後の対応方法やかかる費用について知ろう

孤独死を見つけたら必ず警察に連絡が必要? 発見後の対応方法やかかる費用について知ろう


もしも誰かが一人で亡くなっているのを発見したら、まず頭に浮かぶのは「警察に連絡すべきかどうか」ということではないでしょうか。

突然の出来事に直面すると、どう対応すればよいか戸惑うのは自然なことです。
日本では、自宅での死亡であっても、自然死の可能性があっても事故や事件の可能性があっても、まず警察に届け出ることが法律で原則とされています。

これは、死亡原因を正確に確認し、必要な手続きを適切に進めるために欠かせないステップです。

この記事では、孤独死を発見したときにどのように対応すればよいか、また必要になる費用の目安まで、知っておくべき情報をまとめています。
突然の状況でも慌てずに対応できるよう、基本的な流れとポイントを押さえておきましょう。





孤独死を発見した場合、慌てずに対応することが大切です。
ここでは、発見から遺体の処理、葬儀までの基本的な流れを順を追って解説します。


孤独死を見つけたら、まずは警察に連絡


日本では、自宅で人が亡くなっているのを発見した場合、必ず警察に連絡する必要があります。
理由は、死亡の原因が自然死か事故・犯罪かを判断する必要があるためです。


警察が死亡を確認したあと、必要に応じて医師(通常は司法解剖の対象でない場合はかかりつけ医)が死亡診断書を発行し、その後の手続き(葬儀や火葬など)につながります。

つまり、発見したらまず、警察に通報 → 医師による死亡確認 → 遺族や葬儀対応という流れが基本です。



孤独死発見後の具体的な手順



① 【遺体の発見・警察へ通報(110番)】

事件性があるかどうかを判断するために、警察が現場に急行します。


② 【警察による現場検証と遺体搬送】
警察が到着すると、まず現場の状況確認や検視が行われます。
必要に応じて監察医や鑑識も入り、死因や死後経過日数の特定を行います。
検視が終わった後、遺体は指定の葬儀社や搬送業者によって安置所に搬送されます。


③ 【身元の確認・遺族への連絡】
警察が身元を特定し、親族に連絡が行われます。

親族が現場に呼ばれ、事情聴取や死亡確認書類の記入を行うこともあります。
この段階で、部屋の中には基本的に許可なく立ち入らないように指示されます。


④ 【警察の捜査終了 → 現場引き渡し】
事件性がないと判断され、捜査や検視が終了した段階で現場が遺族に引き渡されます。
この時点で、特殊清掃業者や遺品整理業者に連絡を取り始めることができます。


⑤ 【死亡診断書または死体検案書の受け取り】
病死や老衰など自然死であれば医師が「死亡診断書」を発行。
孤独死などで医師の診断がない場合は、監察医による「死体検案書」が発行されます。
※この書類がないと、火葬許可や死亡届の提出ができません

⑥ 【賃貸物件の場合:大家・管理会社への報告】
現場が賃貸住宅であれば、管理会社や大家に速やかに連絡しましょう。
原状回復や鍵の引き渡しなどに関する指示を受けることがあります。
賃貸契約者の死亡により、契約終了・相続の問題が絡むこともあります。


特殊清掃業者への依頼はいつ?

上記④ 【警察の捜査終了 → 現場引き渡し】
の時点で、特殊清掃業者や遺品整理業者に連絡を取り始めることができます。






孤独死が発生した場合、警察対応や葬儀、特殊清掃など、さまざまな費用の負担が発生します。ここでは、費用の目安を整理して紹介します。



警察に支払う費用


孤独死の場合、以下の費用が発生することがあります。

■遺体の保管料

警察署での遺体保管にかかる費用です。
目安は、1泊あたり約2,000円ほどです。


■死亡診断書・死体検案書の発行料

死亡の原因を明確にするための書類で、葬儀や火葬の手続きに必要です。

死亡診断書:3,000円〜10,000円
死体検案書:30,000円〜100,000円



葬儀や特殊清掃にかかる料金


■火葬・葬儀代
葬儀の費用は、規模や形式によって異なりますが、44万円〜150万円ほどが目安です。

また、孤独死の場合、遺体の発見までに時間がかかると、腐敗が進み体液の漏出などで部屋の汚染が深刻化するため、通常の清掃では完全に対応できないことがあります。

その場合は、専門業者による「特殊清掃」が必要となります。



■特殊清掃費用相場

部屋の状況や汚染の程度によって費用は変動しますが
目安は、約60万円ぐらいでしょう。

<<例>>
ケース1: 2DK公団住宅トイレ内で孤独死
洗浄・消臭・除菌作業を中心 
→ 209,300円

ケース2: 3LDK戸建て孤独死 
特殊清掃+遺品整理 
→ 400,000円





特殊清掃 クリーンメイト



本記事では、孤独死を見つけたら必ず警察に連絡が必要? 発見後の対応方法やかかる費用について知ろうという部分に焦点を当てて解説しました。

【内容まとめ】
・まずは警察への連絡が最優先
・発見から葬儀までの主な流れを把握する
・警察関連で発生する主な費用
・葬儀・特殊清掃などの費用負担の目安

特殊清掃を行う際、まずは故人に対する供養の気持ちを大切にしていただき、家族や親族にとって一番いい方法を取ってもらいたいと思っております。

ですが、特殊清掃についてお悩みでしたら、のプロである私たち業者にまずはお気軽にご相談くださいませ。

現在悩まれている方にとって本記事の内容がお役に立てれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。