2025年7月25日(金曜日)

【壮絶!孤独死、自死の現場】 実際の作業内容など特殊清掃員が教える現場のリアル

【壮絶!孤独死、自死の現場】 実際の作業内容など特殊清掃員が教える現場のリアル


現代社会において、孤独死や自死といった悲しい出来事は決して珍しいものではなくなりました。


これらの現場は、亡くなってから発見されるまでに時間がかかることも多く、異臭や汚染、害虫が大量発生していることも少なくありません。


このような壮絶な現場に、いち早く対応するの「特殊清掃員」です。


本記事では、特殊清掃の現場で実際に起こっているリアルな状況や、作業の具体的な内容、清掃員が感じる思いなどを、実際の経験談を交えながらお伝えします。








まずは、特殊清掃とは何か、どんなことをするのか特殊清掃の基本について簡単に解説します。



特殊清掃って一体どんな清掃?





特殊清掃とは、

孤独死や事故死、自殺、事件現場の清掃・消毒・脱臭を行う専門的な作業のことです。



一般的な清掃や掃除とは違い

遺体の腐敗に伴う体液や臭気、害虫の発生など、に対応します。




<主な作業内容>
・汚染物の除去
・消臭・脱臭作業
・害虫駆除
・原状回復作業




特殊清掃作業内容

次に、先ほど上げた作業内容について、具体的にどんなことをするのか説明していきます。


汚染物の除去
特殊清掃現場では床や布団、家具、家電、カーペット、畳等が血液、腐敗液などで汚染されていますので、しっかりと洗浄・梱包し、部屋から搬出します。


消臭・脱臭作業
遺体の腐敗によって生じる強い臭いは、通常の換気や消臭剤では取り除くことができませんので、オゾン脱臭機や専用薬剤を使用して、臭いの元にアプローチします。
臭気は壁紙や床材、エアコンの内部などにも染み込んでいる場合があるため、必要に応じてそれらの撤去や分解洗浄も行われます。


害虫駆除
特殊清掃の現場では多くの場合、遺体の腐敗により発生した体液や腐敗物に引き寄せられて、ハエ・ウジ・ゴキブリ・ダニなどの害虫が大量に発生しています。

まずは害虫の発生源を特定し、専用の薬剤を使って害虫を一斉に駆除し、その後、死骸の回収や消毒、再発防止のための清掃・脱臭作業を行います。

必要に応じて、防虫処理を何度か繰り返すこともあります。



原状回復作業
汚染箇所の解体や除去によって損傷した部分を修復し、可能な限り事故・事件発生前の状態に戻します。
具体的には、壁紙や床材の張り替え、塗装、簡易リフォームなどを行います。








特殊清掃は肉体的にも精神的にも過酷ですが、誰かが必ずやらねばならない大事な仕事です。


ここからは、弊社クリーンメイトの作業員が実際に見た現場のリアルをお伝えしますので、
現場の状況や作業員・ご家族の思いのほか、作業内容や費用感についても知っていただけたらと思います。



弊社クリーンメイトスタッフSが見た 【自死現場】




「お兄様が実家のお部屋で自死」    死後1ヵ月経過

ご実家で一人暮らしをされていたお兄様が室内にて自死されたということで、特殊清掃のご依頼をいただき故人様宅へと伺いました。


建物は長屋の一室で、二階建て3DKの間取り。

現状確認のため入室すると、室内にはすでに大量のウジ虫やハエが発生し、ご遺体の腐敗による悪臭も強く感じられました。


1階寝室部分にある壁には染みができており、恐らく頭上にあった壁掛けフックを利用して、自死されたのだろうと推測します。


ご依頼者様から事前に少しだけお話を伺っておりましたが、重みで歪んでしまったフックと壁の染みを目の当たりにすると、とても悲惨だと感じました。


ご依頼者様と少しお話させていただくと、

「兄が自殺したと聞いてから、もうどうしていいのか分からなくて…」「母がまだ住んでいたころからお世話になっていた大家さんに、せめて少しでも綺麗な状態でお部屋をお返ししたいと思っています。」

と涙ながらにお話ししてくださいました。


その様子を見て、私たちが作業を行うことで少しでもお力になれれば、という気持ちが込み上げてきました。



<<この現場で行われた実際の清掃作業>>

作業初日

故人様がお亡くなりになっていた1階居室部分を中心に、除菌剤(除菌ナイン)を散布
※この作業を先に行っておくことで、スタッフへの一次感染・外部への二次感染を防ぎます。

1階エリア(汚染箇所除く)の遺品仕分け・撤去
※このケースでは汚染レベルが低度であったため、先にご遺品整理作業を行いました。

2階(1室)の遺品整理作業

1日目終了


作業2日目

汚染エリアへもう一度除菌剤(除菌ナイン)を散布

汚染物梱包、撤去

2階(1室)の遺品整理作業開始

半分程度の家財を撤去

※今回のお部屋では解体作業が必要となりますが、建物の耐久性を考慮して少し家財量を減らす必要がありました。

※そのまま解体作業へ入ってしまうと、傾斜ができて長屋自体が崩れてしまう恐れがあります。

体液が付着していた壁板とその裏にある土壁、床面を解体・撤去

汚染箇所や室内の窓や扉の洗浄と、水廻りの清掃

消臭作業(臭いナイン使用)

2日目終了


作業3日目

2階にある残りの家財を仕分け・撤去

すべての家財を搬出

3日目終了


作業4日目
体液が付着していた壁(柱)に特殊消臭コーティング剤(臭いナインプロテクト使用)を塗布

消臭作業の続き

4日目終了


数日後
臭気確認を行って外気との差異がないことを確認

計5日間の作業がすべて終了


間取り:2階建て3DK
作業人数:12人
作業時間:約60(消臭作業+臭気確認日含め計5日間)時間
作業金額:690,000円(税込)



施工内容

■遺品整理
・仕分け作業
・家財梱包、撤去

■特殊清掃
・汚染物梱包、撤去
・除菌剤散布(除菌ナイン使用)
・汚染畳撤去
・汚染箇所洗浄(汚れナイン使用)
・ルームクリーニング
・汚染箇所解体
・消臭作業(臭いナイン使用)
・特殊消臭コーティング塗装(臭いナインプロテクト使用)

■無料サービス
・室内簡易清掃
・水廻り清掃







本記事では、【壮絶!孤独死、自死の現場】 実際の作業内容など特殊清掃員が教える現場のリアルという部分に焦点を当てて解説しました。


【内容まとめ】
・特殊清掃の役割と作業内容
・過酷な現場のリアルと作業員の想い
・実例:自死現場での清・掃作業の詳細


特殊清掃を行う際、まずは故人に対する供養の気持ちを大切にしていただき、家族や親族にとって一番いい方法を取ってもらいたいと思っております。


特殊清掃についてお悩みでしたら、プロである私たち業者にまずはお気軽にご相談くださいませ。

現在悩まれている方にとって本記事の内容がお役に立てれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。



特殊清掃 クリーンメイト

クリーンメイトは3,000件以上の実績を誇りながらも、やり直し・クレーム等は現在まで一度もありません。

作業にあたるスタッフは、感染予防の知識や汚染箇所洗浄の経験・技術・知識を積んだ技能スタッフばかり。


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特殊清掃、遺品整理、生前整理およびリサイクル品買取、ゴミ屋敷片付け、法人向けサービスなども行っています。

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特殊清掃・遺品整理から原状回復・臭気除去作業に関しても、豊富な実績と技術を備えておりますので安心して作業をご依頼していただくことができます。


24時間年中無休対応(相談・お見積り無料)となっており、お電話以外にも、問い合わせフォーム(メール)やLINEからも可能です。

どんな臭いや汚れに関してのお悩みでも、クリーンメイトへお任せください。