
一般的な清掃では対応しきれない、特殊な状況下での清掃作業──それが「特殊清掃」です。
孤独死や事件・事故現場、ゴミ屋敷、火災現場などの原状回復を目的として行われるものであり、専門的な知識と高い技術が求められます。
このような特殊な作業にあたる際には、道具や資格・免許など欠かせないものがあります。
本記事では、その点について詳しく解説します。
殊清掃業者を選ぶ際のチェックポイントとしても役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
特殊清掃で使用される道具

まずは、特殊清掃の際に使用される道具や機材をご紹介します。
あわせて、「一般での購入が可能?」「業務用と家庭用の違いは何?」という点についても解説します。
特殊清掃の作業内容を理解しよう
■防護服
血液や体液などの接触を防止します。
一般でも購入できる?
防護服はホームセンターや作業用品店、ネット通販などで販売されています。
ただし、特殊清掃で使うものは血液・体液・ウイルス対策に特化した使い捨てタイプです。
防水性・密閉性に優れており一般的な作業着とは機能が異なります。
■防塵マスク・防毒マスク
臭気やウイルス、細菌の吸引防止のために使います。
一般でも購入できる?
簡易的な防塵マスク(N95など)はドラッグストアでも入手できます。
ただし、腐敗臭・化学薬品・ウイルス対策には、フィルター付きの本格的な防毒マスクが必要です。
■ゴーグル・フェイスシールド
目の保護に使います。
一般でも購入できる?
一般向けにも広く販売されています。
ただし、飛沫・液体の飛び散りに対応できる密閉型や防曇加工がされたものが特殊清掃には適しています。
■次亜塩素酸ナトリウム
強力な除菌効果があります。
一般購入はできる?
購入可能です。
次亜塩素酸ナトリウムは家庭用漂白剤にも含まれており、ドラッグストアやネット通販で手に入ります。
家庭用との違いは?
業務用はより高濃度で、取り扱いには注意が必要です。
また、金属腐食や塩素ガス発生のリスクがあるため、換気・保護具の使用が必須です。
■界面活性剤入り洗剤
血液や油脂の分解をします。
一般購入はできる?
購入可能です。
一般的な住宅用・業務用洗剤の多くに界面活性剤が含まれており、油汚れや血液の除去に有効です。
家庭用との違いは?
特殊清掃向けの洗剤はより分解力が高く、成分が強力です。
■酵素系洗浄剤
タンパク質を分解し臭いを除去します。
一般購入はできる?
購入可能です。
洗濯用洗剤や排水口クリーナーなどに含まれることが多く、ネットや店舗で購入できます。
家庭用との違いは?
特殊清掃用は高濃度かつ広範囲の悪臭や汚れに対応可能な配合であるため、効果や使用方法に差があります。
■界面活性剤入り洗剤
血液や油脂の分解をします。
一般購入はできる?
購入可能です。
一般的な住宅用・業務用洗剤の多くに界面活性剤が含まれており、油汚れや血液の除去に有効です。
家庭用との違いは?
特殊清掃向けの洗剤はより分解力が高く、成分が強力です。
■酵素系洗浄剤
タンパク質を分解し臭いを除去します。
一般購入はできる?
購入可能です。
洗濯用洗剤や排水口クリーナーなどに含まれることが多く、ネットや店舗で購入できます。
家庭用との違いは?
特殊清掃用は高濃度かつ広範囲の悪臭や汚れに対応可能な配合であるため、効果や使用方法に差があります。
特殊清掃の作業内容を理解しよう
■オゾン脱臭機
強力な消臭・殺菌効果があり、腐敗臭や体臭の除去に有効です。
家庭用との違いは?
家庭用は安全性を重視して出力が抑えられており、効果も限定的です。
対して、業務用は広範囲かつ短時間で強力な消臭・殺菌が可能ですが、高濃度のオゾンを発生させることができます。
※その分取り扱いには専門知識が必要です。
■次亜塩素酸噴霧器
除菌と消臭を同時に行える機器です。
家庭用との違いは?
業務用は粒子の細かさや噴霧力に優れており、空間全体に均等に薬剤を行き渡らせることができます。一方、家庭用は容量や噴霧範囲が狭く、広範囲の処理には不向きです。
■空気清浄機
作業中の空気環境を改善するものです。
家庭用との違いは?
業務用の空気清浄機は、大型で高性能なフィルターや強力なファンを備え、作業中の有害物質の除去や空気の循環効率が段違いです。
家庭用ではこれほどの処理能力は期待できません。
清掃用機器
■吸引機
液体・固形物を強力吸引します。
家庭用との違いは?
産業用バキュームは液体・固形物・粉塵などを強力に吸引できる構造です。
一般向けにも「乾湿両用バキュームクリーナー」として販売されていますが、吸引力・容量・連続稼働時間は業務用の方が圧倒的に上です。
■高圧洗浄機
床や壁の汚れを強力に洗浄します。
家庭用との違いは?
ベランダや車の洗浄用などでよく知られ、ホームセンターや通販で家庭用モデルも多数販売されています。
ただし、特殊清掃では頑固な汚れや血液・腐敗物の除去が必要なため、業務用は水圧が非常に高くなっています。
特殊清掃に必要な資格・免許

つづいて、資格や免許について解説しましょう。
ところで、特殊清掃業者には必ず必要な資格があるのでしょうか?
実のところ、特殊清掃業に必須とされている資格はないです。
しかし、原状回復をする上で必要になってくる法的許可はあります。
そういった意味から、特殊清掃に携わるうえで「持っていると安心」「信頼の目安になる」とされる民間資格がいくつかあります。
事項で、その「法的許可」と「民間資格」について詳しく説明します。
法的許可について解説
持っていると安心な法的許可はこちらです。
特殊清掃業者を選ぶ際は、このような許可を取得しているか確認してみてください。
■ 産業廃棄物収集運搬業許可
重要度:★★★★★
体液や血液が染み込んだ床材や布など感染のリスクのあるものを運び出し、処分するために必要な許可です。
廃棄物処理法という法律に基づいて決められており、特殊清掃を適切に行うためには欠かせない重要な許可です。
ポイント:実質的に不可欠な許認可です。これがない業者は廃棄を他業者に委託しているか違法に廃棄しているかもしれません。
■ 塗装・内装仕上工事業
重要度:★★☆☆☆
原状回復工事の一環として、床や壁の張替え・塗装などを行うためには都道府県知事の許可が必要となります。
ポイント:特殊清掃現場では、解体や臭気を抑えるための特殊コーティング、クロスの張替えなどが必要になることがほとんどですので、持っている業者の方が信頼できるといえるでしょう。
■ 古物商許可
重要度:★★☆☆☆
遺品の中にあるリサイクル可能な品物を買取・再販する際に必要な許可で、警察署経由で取得します。
ポイント:遺品の買取に必須となります。遺品整理もセットで行う場合は、持っている業者の方が安心です。
民間資格について解説
以下は、法的に必須というわけではありませんが、専門性・倫理観・信頼性を備えた業者である目安になります。
特殊清掃業者を選ぶ際には、こうした資格の有無も判断材料のひとつとして確認するとよいでしょう。
■ 事件現場特殊清掃士
重要度:★★★☆☆
事件現場や孤独死現場の清掃、脱臭、除菌作業に必要な知識を学ぶ民間資格です。
ポイント:資格があるから清掃できるというものではありませんが、専門知識の裏付けとして信頼性向上に有効といえるでしょう。
■ 遺品整理士
重要度:★★★☆☆
遺品整理に関する知識やマナー、法律的な知識などを学ぶ民間資格です。
ポイント:特殊清掃現場では遺品整理とセットで依頼される場合が多いため、あると心強いです。
■ 脱臭マイスター(民間資格)
重要度:★★★☆☆
臭気の成分、原因、適切な消臭方法などを学ぶ民間資格です。
ポイント:特殊清掃の現場において消臭・脱臭は非常に重要です。取得していれば非常に安心です。
特殊清掃のことならクリーンメイトにお任せください

本記事では、特殊清掃に欠かせないものとは?道具や資格・免許について解説について依頼前に確認という部分に焦点を当てて解説しました。
【内容まとめ】
・家庭用とは異なる業務用の高性能機材
・次亜塩素酸ナトリウム・界面活性剤・酵素系洗浄剤など、血液・体液・悪臭の分解・除菌に特化した専用薬剤
・防護服・マスク・ゴーグルなどの個人防護具(PPE)の着用が必須
・必要な法的許可 「産業廃棄物収集運搬業許可」は実質的に必須
・民間資格の保有は信頼の証となる
特殊清掃を行う際、まずは故人に対する供養の気持ちを大切にしていただき、家族や親族にとって一番いい方法を取ってもらいたいと思っております。
お悩みでしたら、のプロである私たち業者にまずはお気軽にご相談くださいませ。
現在悩まれている方にとって本記事の内容がお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。