
孤独死等の現場では、死後から発見までに時間がかかっていることも多く、遺体の腐敗によって強烈な臭いや体液の染み出しが発生し、「特殊清掃」が必要となることが多いです。
しかし、初めて直面する方にとっては「いつ業者に依頼すればいいの?」「」どうやって業者を決めればいいの?」と戸惑うことでしょう。
この記事では特殊清掃の適切なタイミング、業者を選ぶ際の注意点についてわかりやすく解説します。
特殊清掃はいつから始めるべきか?
まずは清掃開始のタイミングからみていきましょう。
孤独死が発見されると、まず警察が現場に入り、状況を調べる「現場検証」が行われます。
この間は、遺族や清掃業者が室内に立ち入ることはできません。
清掃作業を始められるのは、警察の検証が終わり、「立ち入りOK」の許可が出てからです。
現場検証にかかる時間は、通常1~3日ほどですが、状況によって前後することもあります。
なので、特殊清掃のベストなタイミングは、警察による現場検証の完了後、遺体発見から1週間以内の開始ではないでしょうか。
特殊清掃は、開始が遅れると様々なデメリットが発生してしまいます。
次項では対応が遅れることで生じるデメリットについて説明します。
対応が遅れることのデメリット
1. 清掃費用が高くなる
対応が遅れるほど、部屋の状態は悪化します。除染範囲が拡大すればするほど、清掃作業の難易度も上がってしまいます。
そのため、特殊清掃費用、リフォーム費用が大幅に増加してしまいます。
賃貸物件の場合、原状回復費用が高額になってしまうかもしれません。
2. 建物・構造にダメージ
体液や血液が床材、壁材に浸透し、構造材にまで到達する可能性があります。時間が経過するほど汚染が深く広がり、最悪の場合は床板や壁の全面的な交換が必要になることもあります。
また、カビの発生により建物の構造自体が劣化する恐れもあります。
3. 心理的ダメージ・近隣トラブル
遺族にとって、現場の状況が悪化すると精神的負担が増大します。
また、近隣住民にも長期的な心理的ストレスを与える場合があり、苦情や健康被害の訴えが生じる可能性があります。
賃貸物件では、大家と遺族の間で費用負担を巡るトラブルが発生することもあります。
このような理由から、早期対応こそが、被害を最小限に抑える最も効果的な対策といえるのではないでしょうか。
業者探しはいつから始めればいい?
となると、業者探しは、いつから始めるのがベストでしょうか。
それは、「発見直後」から始めるのが理想です。
発見直後から、動き出せば、先ほど述べたようなデメリットやリスクを最小限に抑えることができます。
■すぐに業者を決められない場合は「相見積もり」を取りつつ迅速に判断を
業者を選ぶ際は、数社ピックアップし、無料見積もりや相談を利用して比較しましょう。
遅くとも遺体搬送後1~2日以内には業者を決定するのがおすすめです。
次項で、さらに詳しい業者の選び方を紹介します。
業者の選び方
特殊清掃は、一般的な掃除や片付けとはまったく異なります。
遺体の腐敗によって発生した体液や強い臭い、害虫の発生などに対処するため、専門的な知識と高度な技術が必要になります。
しかし、残念なことに業者の中には質の低い業者や、悪質な対応をする業者も存在します。
信頼できる業者を見極めるため、下記ポイントを確認するようにしましょう。
まず、前提として、
!!! 最低3社以上から見積もりを取得すること !!!
!!! 電話だけの見積りは避け、必ず現地訪問による見積りを依頼すること !!!
相見積もりをとることで相場もわかりやすくなりますので、忘れないようにしましょう。
□実績・経験の有無を確認する
特殊清掃は高度な専門性が必要です。
これまでの対応件数や事例が多く、経験豊富な業者が安心です。
具体的には、ホームページや口コミ、問い合わせ時の対応から確認しましょう。
□料金が明確かどうか
見積もりが不透明な業者には注意。
追加料金の有無や内訳を事前にしっかり確認し、明朗会計な業者を選ぶことが大切です。
□資格・許可を持っているか
遺品整理士(遺品整理も一緒にしたい場合)や事件現場特殊清掃士などの資格を持っているか、また産業廃棄物収集運搬業の許可があるか確認しましょう。
□対応が丁寧かつ誠実か
電話やメールの対応、現地調査時の対応が丁寧かどうかは信頼性のバロメーターです。
無理な契約を迫る業者は避けるべきです。
□アフターケアや保証の有無
作業後のニオイ戻りや再発に備え、保証やアフターフォローがあるかも確認しましょう。
特殊清掃ならクリーンメイトにお任せください
本記事では特殊清掃が必要な孤独死、どのタイミングで依頼すべき?という部分に焦点を当てて解説しました。
【内容まとめ】
・特殊清掃を始めるタイミングは「警察の現場検証後すぐ」がベスト
・対応が遅れると、費用・建物・心身への負担が拡大
・業者探しは「遺体発見の直後」から始めよう
・業者選びでは「最低3社の相見積もり」「現地見積もり」が必須
・信頼できる業者を選ぶためのチェックポイント 実績・経験が豊富か、見積もりが明確で追加料金がないか等
特殊清掃を行う際、まずは故人に対する供養の気持ちを大切にしていただき、家族や親族にとって一番いい方法を取ってもらいたいと思っております。
お悩みでしたら、プロである私たち業者にまずはお気軽にご相談くださいませ。
現在悩まれている方にとって本記事の内容がお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。