
長年放置された空き家は、老朽化による倒壊の危険や衛生面での問題、不法侵入などのトラブルを招く原因になり得ます。そのため、空き家の整理や清掃は早めに対応するべきです。
しかし、「費用はどのくらいかかるの?」「何から手をつければ良いのか不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、空き家整理にかかる一般的な費用の目安や、実際に空き家の清掃を行った成功事例をご紹介します。
目次
空き家を放置するとどうなる?

空き家を放置し続けるとどうなってしまうのか?空き家がもたらすリスクやデメリットについて解説していきましょう。
倒壊や外壁崩落の危険
空き家を放置し続けると、建物は老朽化し、倒壊や外壁が崩落するかもしれません。
そうなると、通行人や近隣住民が危険にさらされます。
火災の原因になりやすい
老朽化が進んだ空き家は、人の目が行き届かないため放火の標的になりやすいです。
また老朽化による電気配線の劣化や可燃物の放置なども多く見られることから、火災の原因になりやすいのです。
害虫やカビの発生
空き家は害虫や害獣の格好の住み家です。
ゴキブリやシロアリ、ネズミなどが住みつきやすく、糞尿による悪臭や建材への被害を引き起こします。
また、人の出入りがないため湿気がこもりやすく、換気が行われないことで室内の湿度が高くなります。この環境はカビにとって非常に好都合で、壁や天井、家具、畳などにカビが発生しやすくなってしまいます。
治安の悪化
空き家が増えることで景観が損なわれ、治安が悪化する恐れもあります。
不審者のたまり場になったり、ゴミの不法投棄が行われたりするかもしれません。
経済的な負担が増える
空き家の大きさや立地にもよりますが、固定資産税などの維持費用がかかり続けます。
放置し続けた結果、「特定空き家」と判断されると、固定資産税の優遇が解除されてしまい経済的な負担が増えることになってしまいます。
税金が最大6倍に増えることもあります。
空き家の片付けにかかる費用

以上のような理由から、空き家はなるべく早く片付けなくてはなりません。
ここからは、空き家の片付けにかかる費用について、みていきましょう。
自分で片付ける場合
まずは自力で片付ける際にかかる費用の目安です。
粗大ゴミや可燃・不燃ゴミの処分費用 :数千円~数万円 ※1
掃除道具代(マスク、軍手、ほうき、消毒液など) :約1,000~5,000円
軽トラ等レンタカー代 :約5,000~10,000円/日
処理施設への搬入費用:無料~数千円/回 ※2
※1 自治体によっては無料回収あり
※2 直接持ち込む場合、重量に応じて加算される場合あり、家電4品目(テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機)は家電リサイクル法により有料での処分が必要
業者に依頼する場合
以下は一般的な目安です。(地域や家の状態により異なります)
部屋の大きさ 料金の目安
1K~1DK 約5万~15万円
2DK~3DK 約20万~40万円
3LDK以上 約30万~80万円以上
■追加費用が発生するケース
・ゴミ屋敷化している(大量の生活ゴミ・不用品がある)
・危険物やリサイクル対象(家電、塗料、バッテリーなど)が多い
・リフォームや解体も同時に行う
■業者に依頼した方がいいのは、こんな人
・遠方に住んでいて自分で作業できない
・体力や時間に余裕がなく、大量の荷物を一人で片付けられない
・相続や売却を見据えて早く空き家を整理したい
・空き家が狭い道路沿い等にあり、車の乗り入れや荷物の運び出しが難しい
■どんな業者が対応してくれる?
・不用品回収業者
・遺品整理業者
・ハウスクリーニング業者
などが対応してくれます。
■どんなサービスがあるの?
・不用品の回収・処分
・家財の仕分け・梱包
・室内の清掃
・搬出作業
・オプション対応
※リフォーム・解体・庭木の伐採・仏壇供養・ピアノの特殊搬出など、追加サービスも可能
空き家清掃成功例

弊社クリーンメイトで施工した空き家整理の事例をご紹介します
費用感や作業時間等参考にしてください。
■ケース1:4年間ほど空家になっている実家を片づけたい
間取り:4DK
作業人数:7人
作業時間:約7時間
作業金額:307,230円(税込)
<<施工内容>>
・家財梱包
・家財搬出
・簡易清掃
・各種取り外し
<<成功のポイント>>
こちらのお家は、斜面に建てられており、前の道路は道幅も狭く2tトラックでの侵入が難しいという立地でした。
こういったケースは軽トラックと台車を使用し家財搬出をします。
通常よりも人員を多く配置しなければなりませんが、プロの業者であればこのような立地状況でも作業が可能です。
■ケース2:医院を閉院したため建物全体を整理したい
間取り:6LLDDKK+歯科医院(住居兼医院)
作業人数:7人
作業時間:約15時間
作業金額:1,048,300円(税込)
<<施工内容>>
・自宅部分の家具、家財の撤去
・歯科医院の医療備品、什器類の搬出
・不用品、雑貨、書類の適正処分
・室内全体の簡易清掃
・必要品、書類の分別と保管
・階段部分、搬出ルートの養生作業
・ピアノの専門業者によるクレーン搬出
<<成功のポイント>>
ご自宅部分は大型間取りの6LLDDKK、加えて医院部分の備品・設備も残っている状態で、全体的な片付けと撤去が必要な状況でした。
1階〜4階までの建物全体の整理作業となり、階段を使用しての家財搬出となったため、搬出時には壁や床に傷をつけないよう養生作業も慎重に実施しました。
ご自宅内のピアノについては専門業者がクレーン車を使用し、3階部分からの搬出を行いました。
作業完了後、建物全体は空き家状態に整理され、不動産売却や賃貸への準備が整った状態になりました。
空き家問題でお悩みでしたらクリーンメイトにお任せください

本記事では空き家整理にかかる費用はいくらくらい?清掃の成功事例も紹介という部分に焦点を当てて解説しました。
【内容まとめ】
・空き家放置のリスク
・空き家整理にかかる費用の目安
・業者に依頼した方がいいケース
・対応してくれる業者とサービス内容
・空き家清掃の成功事例
空き家整理を行う場合、家族や親族にとって一番いい方法を取ってもらいたいと思っております。
お悩みでしたら、プロである私たち業者にまずはお気軽にご相談くださいませ。
現在悩まれている方にとって本記事の内容がお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。