
孤独死や事件・事故現場など、通常の清掃では対応できない状況に行われる「特殊清掃」。
専門業者による消臭や除菌、汚染物の除去などが行われますが、その際リフォームは必ず必要となるのでしょうか?
本記事では、特殊清掃後にリフォームが必要となる主なケースや、その理由、具体的なリフォーム内容について詳しく解説していきます。
目次
特殊清掃には必ずリフォームが必要なのか?
その答えは
必ずしもリフォームが必要になるわけではありません。
必要かどうかは、現場の状況や汚染の度合いによって異なります。
では、特殊清掃業者によるリフォームというのは具体的にどんなことをするのでしょうか?
一般的なリフォームとの違いを事項で説明しましょう。
特殊清掃によるリフォーム
まず、ポイントとして
特殊清掃とは
孤独死・自殺・事件・事故など、通常の清掃では対応できない状況に対応する清掃作業
だということです。
そのため、特殊清掃の際に行われるのは
「衛生面の回復と原状復旧のためのリフォーム」
ということになります。
つまり、
「脱臭・除菌・消毒の作業過程で必要になるリフォーム(解体)」
ということで、一般的なリフォームとは少し意味合いが違うのです。
具体的に行われるのは
・床材の撤去
・クロス(壁紙)の剥離
・仕上げの消臭施工(特殊コーティング)
などがあります。
特殊清掃後にリフォーム(解体)が必要になるケース
それでは、リフォームや解体が必要になるのはどんな場合なのか、その理由も併せて具体的に説明していきましょう。
リフォーム(解体)が必要になるのはこんな場合
1. 体液や血液が床・壁に深く浸透している場合
遺体の発見が遅れた孤独死や事件現場では、体液や血液が床材を通り越して下地材や床下構造にまで染み込んでいることがあります。
このような場合、表面の清掃だけでは腐敗臭や細菌の繁殖等を防ぐことができないので、床の一部または全部を解体して交換する必要があります。
2. 腐敗臭が建材に染みついている場合
腐敗臭は非常に強く、壁紙や断熱材、合板、柱などに染みつくと、表面の消臭作業だけでは完全に除去できないことがあります。
この場合、壁や天井の一部をはがす、または壁内部の断熱材を交換するといったリフォームが必要になります。
3. 害虫が発生している場合
遺体から発生した腐敗物により、ウジやハエ、ゴキブリなどの害虫が大量発生しているケースでは、建材の隙間や床下に虫が入り込んでしまっていることがあります。
この場合、建材を解体して内部の清掃・殺虫処理を行い、必要に応じて建材の交換を行う必要があります。
4. カビや腐食が進んでいる場合
遺体発見までに時間のかかった現場では、体液や湿気の影響でカビが広がったり、木材が腐食している場合があります。
これは建物の耐久性にも関わるため、腐食した部分の取り替えや防カビ施工を含むリフォームが必要となります。
実例をご紹介
弊社クリーンメイトで施工したリフォーム(解体作業)を含む特殊清掃の様子をご紹介します。
<ケース1>
お父様がご自宅にて孤独死
作業箇所:3畳ほど(約4.86㎡)※一室のみ作業
作業人数:2人
作業時間:約3時間
作業金額:171,050円(税込)
<施工内容>
■遺品整理
・仕分け作業
・家財梱包
■特殊清掃
・汚染物梱包
・汚染箇所洗浄(汚れナイン使用)
・汚染物撤去
・汚染箇所(床)解体
・特殊コーティング塗装
・除菌消臭作業(除菌ナイン・臭いナイン使用)
■無料サービス
・室内簡易清掃
<現場の状況>
・床には体液が付着していて、臭気レベルも高い
・体液の付着範囲から見るに、横になっていた状態でお亡くなりになっていたのではないかと推察
・家財量は少量
・体液の浸透具合から汚染箇所の解体作業が必要であると判断
まずは感染予防のために除菌ナインを散布
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汚染物の梱包・床の汚染箇所の洗浄(汚れナイン使用)
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仕分け・梱包・撤去・清掃
※仕分け作業中に貴重品や思い出の品が発見された場合は保管して、作業後にご依頼者様へとお渡しします。
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解体作業開始
床材撤去
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解体が終わった箇所に
特殊コーティング塗装
※この工程は臭気を封じ込めるために行います
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最後に消臭中和剤(臭いナイン)を散布
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臭気がなくなったことを確認し全体の作業終了
床解体と特殊コーティング塗装のビフォーアフター写真
早急に故人宅の一室を特殊清掃してほしい…! ご家族様よりご依頼 兵庫県尼崎市にて
特殊清掃ならクリーンメイトにお任せください
本記事では、特殊清掃にリフォームが必要って本当?必要になるのはどんな場合?という部分に焦点を当てて解説しました。
【内容まとめ】
・特殊清掃時にリフォーム(解体)が必要な場合もある
・特殊清掃のリフォームは通常のリフォームとは異なり「原状回復」が目的
・主に「体液や血液が深く浸透している」「腐敗臭が建材に染み付いている」「害虫の大量発生がある」「カビや木材の腐食が進行している」場合に行う
特殊清掃を行う際、まずは故人に対する供養の気持ちを大切にしていただき、家族や親族にとって一番いい方法を取ってもらいたいと思っております。
ですが、特殊清掃についてお悩みでしたら、のプロである私たち業者にまずはお気軽にご相談くださいませ。
現在悩まれている方にとって本記事の内容がお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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