
遺品整理と特殊清掃は、どう違うのでしょうか?
遺品整理と特殊清掃は、どちらも故人が亡くなった後に必要となる作業ですが、その内容や目的には大きな違いがあります。
本記事では、遺品整理と特殊清掃の具体的な違いや、特殊清掃が必要となる主なケース、実際に行われる作業内容について詳しくご紹介します。
遺品整理と特殊清掃の基本的な違い
まずは、遺品整理とは何か、特殊清掃とは何かをみていきましょう。
■遺品整理とは
遺品整理とは、亡くなった方が使っていた持ち物や家具、生活用品などを整理・処分することです。
形見分けや、相続に関わる重要な書類や貴重品の仕分け・管理作業も含まれます。
遺族が自分たちで行う場合もありますが、時間や手間がかかるため、専門の遺品整理業者に依頼することもあります。
<遺品整理の主な目的>
・不要な物の処分(リサイクル)
・必要な物(貴重品、思い出の品)の選別
・相続に関わる書類や財産の確認
・室内の清掃と整理
■特殊清掃とは
特殊清掃とは、孤独死や事故、自殺などでしばらく発見されなかった現場を清掃・消毒・脱臭する専門的な作業です。
遺体の腐敗によって発生する体液や強い臭い、害虫など、普通の掃除では対応できない状況に対処します。
この作業には専用の防護服や薬剤、機材が必要で、専門知識と経験を持つ業者でなければ安全に行うことはできません。
■遺品整理と特殊清掃の違い
つまり、両者の違いは
遺品整理 → 遺品や思い出の整理・片付けが中心
特殊清掃 → 衛生面のリスクに対応する専門的な清掃作業
ということですね。
特殊清掃基本知識
ここからは特殊清掃の基本知識について学んでいきましょう。
「どんな時に特殊清掃は必要?」「具体的にどんな作業をするの?」について解説していきます。
■特殊清掃が必要なのはこんな時
■室内に遺体の痕跡が残っている
事件や事故、孤独死などが原因で、室内に体液や血液が広がってしまうことがあります。
これらは床や壁に染み込みやすく、見た目では分からない汚れや臭いの原因になります。
放っておくと悪臭が強くなるだけでなく、感染症などの衛生リスクも高まるため、家庭用の掃除では対応できません。
■強烈な臭気が広がっている
遺体の発見が遅れたときや、長期間換気されていなかった部屋では、腐敗臭や異臭が充満してしまうことがあります。
このような臭いは、消臭スプレーや窓を開けての換気だけでは取り除くことができません。
■ハエやウジなどの虫が多く発生している
遺体の腐敗や室内の汚れが進むと、ハエやウジ、ゴキブリなどの害虫が湧き、室内にどんどん増えてしまうことがあります。
こうした状態を放置すると、室内の衛生状態がひどく悪化するだけでなく、周囲の住人にも迷惑がかかる可能性があります。
■特殊清掃で行われる主な作業
■汚染物の除去
特殊清掃で最初に行われるのが、床や布団、家具、家電、カーペット、畳など体液や血液、腐敗液などによって汚染された物の除去です。
これらの汚染物質を放置すると悪臭や害虫の発生源になるため、早急な対応が必要です。
感染症のリスクもあるため、作業員は防護服やマスク、手袋を着用し、体液や血液が染み込んだ物を専用の袋に入れて密閉・回収します。
床や壁に染みついた汚れは、専用の洗浄剤や機材を使って丁寧に除去し、状況によっては、床材や壁の一部を解体・撤去することもあります。
■害虫駆除
特殊清掃の現場では、遺体の腐敗により発生した体液や腐敗物に引き寄せられて、ハエ・ウジ・ゴキブリ・ダニなどの害虫が大量に発生していることが多いです。
特に夏場は腐敗の進行が早く、数日で害虫が繁殖してしまうこともあります。
こうした害虫は単に不快なだけでなく、感染症や悪臭の原因になる細菌を媒介するため、放置しておくと二次被害の恐れもあります。
まずは発生源を特定し、専用の薬剤を使って害虫を一斉に駆除します。
その後、死骸の回収や消毒、再発防止のための清掃・脱臭作業も丁寧に行います。
必要に応じて、防虫処理を何度か繰り返すこともあります。
■消臭・脱臭・除菌作業
特殊清掃において非常に重要な工程が消臭・脱臭です。遺体の腐敗によって生じる強い臭いは、通常の換気や消臭剤では取り除くことができません。
オゾン脱臭機や専用薬剤を使用して、臭いの元にアプローチします。
臭気は壁紙や床材、エアコンの内部などにも染み込んでいる場合があるため、必要に応じてそれらの撤去や分解洗浄も行われます。
■原状回復
最後に行われるのが原状回復作業です。
汚染箇所の解体や除去によって損傷した部分を修復し、可能な限り事故・事件発生前の状態に戻します。
具体的には、壁紙や床材の張り替え、塗装、簡易リフォームなどを行います。
特殊清掃は、通常の清掃では対応できない高度な作業を伴うため、専門の知識と技術を持った業者に依頼することが重要です。
お困りのことがあれば、まずは専門業者に相談してみてください。
状況に応じた丁寧な対応で、心の負担を少しでも軽くするお手伝いをしてくれるはずです。
特殊清掃ならクリーンメイトにおまかせください

本記事では、遺品整理と特殊清掃の違いとは?特殊清掃が必要なケースや作業内容を紹介という部分に焦点を当てて解説しました。
【内容まとめ】
・遺品整理と特殊清掃の違い
遺品整理 →故人の持ち物を整理・処分する作業
特殊清掃 →孤独死や事故現場の清掃・消毒・脱臭など、衛生リスクの高い環境に対応
・特殊清掃が必要になるのは、部屋に体液や血液の痕跡がある場合や強い悪臭・害虫が発生している場合
・特殊清掃で行われる主な作業は「汚染物除去」「害虫駆除」「消臭・脱臭・除菌」「原状回復」
特殊清掃を行う際、まずは故人に対する供養の気持ちを大切にしていただき、家族や親族にとって一番いい方法を取ってもらいたいと思っております。
ですが、特殊清掃についてお悩みでしたら、のプロである私たち業者にまずはお気軽にご相談くださいませ。
現在悩まれている方にとって本記事の内容がお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。