2026年1月10日(土曜日)

遺品整理と特殊清掃の違いとは?特殊清掃が必要なケースや作業内容を紹介

遺品整理と特殊清掃の違いとは?特殊清掃が必要なケースや作業内容を紹介

遺品整理と特殊清掃は、どう違うのでしょうか?



遺品整理と特殊清掃は、どちらも故人が亡くなった後に必要となる作業ですが、その内容や目的には大きな違いがあります。

本記事では、遺品整理と特殊清掃の具体的な違いや、特殊清掃が必要となる主なケース、実際に行われる作業内容について詳しくご紹介します。


遺品整理と特殊清掃の基本的な違い


まずは、遺品整理とは何か、特殊清掃とは何かそれぞれみていきましょう。

遺品整理とは

遺品整理とは、亡くなった方が使っていた持ち物や家具、生活用品などを整理・処分することです。

形見分けや、相続に関わる重要な書類や貴重品の仕分け・管理作業も含まれます。

遺族が自分たちで行う場合もありますが、時間や手間がかかるため、専門の遺品整理業者に依頼することもあります。


<遺品整理の主な目的>
・不要な物の処分(リサイクル)
・必要な物(貴重品、思い出の品)の選別
・相続に関わる書類や財産の確認
・室内の清掃と整理

特殊清掃とは

特殊清掃とは、孤独死や事故、自殺などでしばらく発見されなかった現場を清掃・消毒・脱臭する専門的な作業です。

遺体の腐敗によって発生する体液や強い臭い、害虫など、通常の掃除やハウスクリーニングでは対応できない状況に対処します。

この作業には専用の防護服や薬剤、機材が必要で、専門知識と経験を持つ業者でなければ安全に行うことはできません。

つまり、両者の違いは

遺品整理 → 遺品や思い出の整理・片付けが中心
特殊清掃 → 衛生面のリスクに対応する専門的な清掃作業

ということですね。

特殊清掃業者は遺品整理も対応可能

特殊清掃業者の多くは、清掃作業だけでなく遺品整理のサービスも提供しています。

孤独死や事故が発生した現場では、特殊清掃による衛生面の処理が必要になると同時に、故人の遺品を整理する必要も生じます。
特殊清掃と遺品整理の両方に対応できる業者なら、一度の依頼で全ての作業を完了できます。

特殊清掃業者は現場の状況を熟知しているため、遺品の取り扱いにも配慮しながら作業を進めてくれます。
貴重品の捜索や形見分け、不用品の処分なども含めて対応してもらえるため、遺族の負担を大幅に軽減できるのが大きなメリットです。



特殊清掃の基本について学ぼう


ここからは特殊清掃の基本知識について学んでいきましょう。


「どんな時に特殊清掃は必要?」「具体的にどんな作業をするの?」について解説していきます。

特殊清掃が必要なのはこんな時



室内に遺体の痕跡が残っている
事件や事故、孤独死などが原因で、室内に体液や血液が広がってしまうことがあります。
これらは床や壁に染み込みやすく、見た目では分からない汚れや臭いの原因になります。
放っておくと悪臭が強くなるだけでなく、感染症などの衛生リスクも高まるため、家庭用の掃除では対応できません。


強烈な臭気が広がっている
遺体の発見が遅れたときや、長期間換気されていなかった部屋では、腐敗臭や異臭が充満してしまうことがあります。
このような臭いは、消臭スプレーや窓を開けての換気だけでは取り除くことができません。


ハエやウジなどの虫が多く発生している
遺体の腐敗や室内の汚れが進むと、ハエやウジ、ゴキブリなどの害虫が湧き、室内にどんどん増えてしまうことがあります。
こうした状態を放置すると、室内の衛生状態がひどく悪化するだけでなく、周囲の住人にも迷惑がかかる可能性があります。

特殊清掃で行われる主な作業

特殊清掃は、通常の清掃作業とは大きく異なり、専門的な技術と設備が求められます。
実際に行われる主な作業内容をご紹介しましょう。


■汚染物の除去
特殊清掃で最初に行われるのが、床や布団、家具、家電、カーペット、畳など体液や血液、腐敗液などによって汚染された物の除去です。
これらの汚染物質を放置すると悪臭や害虫の発生源になるため、早急な対応が必要です。

感染症のリスクもあるため、作業員は防護服やマスク、手袋を着用し、体液や血液が染み込んだ物を専用の袋に入れて密閉・回収します。
床や壁に染みついた汚れは、専用の洗浄剤や機材を使って丁寧に除去し、状況によっては、床材や壁の一部を解体・撤去することもあります。


害虫駆除
特殊清掃の現場では、遺体の腐敗により発生した体液や腐敗物に引き寄せられて、ハエ・ウジ・ゴキブリ・ダニなどの害虫が大量に発生していることが多いです。

特に夏場は腐敗の進行が早く、数日で害虫が繁殖してしまうこともあります。

こうした害虫は単に不快なだけでなく、感染症や悪臭の原因になる細菌を媒介するため、放置しておくと二次被害の恐れもあります。


まずは発生源を特定し、専用の薬剤を使って害虫を一斉に駆除します。

その後、死骸の回収や消毒、再発防止のための清掃・脱臭作業も丁寧に行います。

必要に応じて、防虫処理を何度か繰り返すこともあります。



消臭・脱臭・除菌作業
特殊清掃において非常に重要な工程が消臭・脱臭です。遺体の腐敗によって生じる強い臭いは、通常の換気や消臭剤では取り除くことができません。

オゾン脱臭機や専用薬剤を使用して、臭いの元にアプローチします。
臭気は壁紙や床材、エアコンの内部などにも染み込んでいる場合があるため、必要に応じてそれらの撤去や分解洗浄も行われます。


原状回復
最後に行われるのが原状回復作業です。
汚染箇所の解体や除去によって損傷した部分を修復し、可能な限り事故・事件発生前の状態に戻します。

具体的には、壁紙や床材の張り替え、塗装、簡易リフォームなどを行います。


特殊清掃は、通常の清掃では対応できない高度な作業を伴うため、専門の知識と技術を持った業者に依頼することが重要です。
お困りのことがあれば、まずは専門業者に相談してみてください。
状況に応じた丁寧な対応で、心の負担を少しでも軽くするお手伝いをしてくれるはずです。



■実際にご依頼いただいた特殊清掃事例

特殊清掃を初めて依頼される方にとって、実際の作業の流れや費用感は最も気になるポイントではないでしょうか。
つづいては、実際にご依頼いただいた事例をもとに、ご相談から作業完了までの流れ、かかった費用について具体的にご紹介します。

京都府 トイレで弟様が孤独死

◆ご依頼内容

「弟がトイレで亡くなっているのを、近隣の方からの悪臭の通報で知りました。亡くなってから数週間経っていたようです。近所の方々にこれ以上迷惑をかけるわけにはいかず、すぐにでも対応していただけませんか。」

このようなご連絡をいただき、すぐに弊社の見積もり担当者が故人様のご自宅へ伺いました。




◆スタッフによる現場確認


室内に入ると、強い腐敗臭が漂っていました。トイレ内から廊下にかけて体液が漏れ出している状態で、このまま放置すれば、近隣への影響が広がるだけでなく、大規模な原状回復工事が必要になる可能性があるため、一刻も早い対処が必要だと判断しました。



ご依頼者様に現場の状況を報告し、必要な作業内容をご説明しました。
緊急対応として汚染物の梱包や清掃作業が可能であることをお伝えすると、
「近隣の方に迷惑がかかることは避けたいので、すぐに対処してもらえるなら本当に助かります」
とのお言葉をいただき、緊急対応のご了承をいただきました。



◆緊急対応
1. 除菌作業
感染予防のため、除菌剤(除菌ナイン)を室内全体と汚染箇所に散布
2. 汚染物の処理
汚染物を梱包 → トイレ内と廊下部分の清掃を実施
3. ご報告・お見積もり
ご依頼者様へ現状報告 → 今後必要な作業をご説明 → 消臭作業等を含む見積書を提出


緊急対応後、ご依頼者様より
「急なお願いにもかかわらず早急に対処してくださってありがとうございます。ぜひ残りの作業もお任せしたいです」と、消臭作業・ご遺品整理を含むすべての作業をお任せいただくこととなりました。



◆作業開始

① ご遺品整理(約8畳分)
各部屋の家財を丁寧に仕分け → お写真や書類など希望品をすべて発見

② 搬出作業
すべての家財を梱包・搬出

③ 清掃作業
窓・扉・水回りを含む室内全体の清掃

④ 解体作業
体液で汚染されたトイレ内の解体

⑤ 消臭作業
消臭剤(臭いナイン)使用 → 臭気の低減を確認

✓ 作業完了


■概要
間取り:3LDK
作業人数:5人
作業時間:約24(消臭作業・臭気確認も含む)時間
作業金額:407,000円(税込)



■信頼できる特殊清掃業者の選び方

特殊清掃業者は数多く存在しますが、悪質な業者も存在します。
信頼できる業者を選ぶための重要なポイントを確認しておきましょう。


◆必須資格・許可の確認

一般廃棄物収集運搬許可(ゴミ処分時)、古物商許可証(不用品買取時)の有無を確認しましょう。無許可業者は違法行為のリスクがあり、依頼者も罰則対象になる可能性があります。

アドバイス: 許可番号をウェブサイトで確認しましょう。不明なら自治体に照会できます。


◆実績・経験の豊富さ
創業年数や施工実績を確認しましょう。特殊清掃は専門的な知識と技術が必要なため、経験豊富な業者ほど適切な対応が期待できます。

アドバイス: ホームページに具体的な事例や施工件数が掲載されているか確認しましょう。


◆明確な料金体系
見積りが無料で、作業内容と費用の内訳が明確に提示される業者を選びましょう。
追加料金の発生条件も事前に確認が必要です。

アドバイス: 相見積りを取り、不明瞭な項目がないか比較検討しましょう。


◆迅速な対応力
特殊清掃は時間との勝負です。24時間対応や即日対応が可能か、緊急時の連絡体制が整っているかを確認しましょう。

アドバイス: 問い合わせ時の対応スピードや丁寧さも判断材料になりますよ。


◆プライバシー保護への配慮
守秘義務の徹底や、作業時の近隣への配慮(車両の目立たない配置など)が出来る業者を選びましょう。

アドバイス: 契約書に守秘義務条項があるか確認しましょう。


◆保険加入の有無
作業中の事故や建物への損害に備え、損害賠償保険に加入している業者を選びましょう。

アドバイス: 保険証券の提示を依頼することも可能です。


◆口コミ・評判の確認
インターネット上の口コミやレビュー等、第三者の評価を参考にしましょう。ただし、過度に良い評価ばかりの場合は注意が必要です。

アドバイス: 複数のサイトで評判を確認し、具体的な体験談があるか見極めましょう。






特殊清掃ならクリーンメイトへ!

特殊清掃 クリーンメイト

本記事では、遺品整理と特殊清掃の違いとは?特殊清掃が必要なケースや作業内容を紹介という部分に焦点を当てて解説しました。



【内容まとめ】

・遺品整理と特殊清掃の違い
遺品整理 →故人の持ち物を整理・処分する作業
特殊清掃 →孤独死や事故現場の清掃・消毒・脱臭など、衛生リスクの高い環境に対応
・特殊清掃が必要になるのは、部屋に体液や血液の痕跡がある場合や強い悪臭・害虫が発生している場合
・特殊清掃で行われる主な作業は「汚染物除去」「害虫駆除」「消臭・脱臭・除菌」「原状回復」
・実際の事例と費用感
・信頼できる業者の選び方
必須資格・許可の確認、実績・経験の豊富さ、明確な料金体系等



特殊清掃を行う際、まずは故人に対する供養の気持ちを大切にしていただき、家族や親族にとって一番いい方法を取ってもらいたいと思っております。

ですが、特殊清掃についてお悩みでしたら、プロである私たち業者にまずはお気軽にご相談くださいませ。

現在悩まれている方にとって本記事の内容がお役に立てれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。