
ワンルームのようなコンパクトな住まいで孤独死や事件等が起こった場合、汚染が部屋全体に広がりやすく、適切な処理を行わないと臭いや菌の繁殖、害虫の発生といった二次被害にもつながりやすくなります。
このような状況に対応するのが「特殊清掃」と呼ばれる専門業者による清掃サービスです。
特殊清掃は、作業内容や汚染状況によって費用が決まりますので、同じワンルームであっても数万円〜数十万円とその費用には大きな差が発生します。
この記事では、ワンルームの特殊清掃にかかる費用の相場を中心に、費用が高くなる要因や信頼できる業者の選び方について紹介します。
いざというときに慌てず、正しい判断ができるよう、ぜひ参考にしてください。
目次
ワンルームの特殊清掃費用相場

信頼できる業者かどうかを見極めるために、費用相場を知っておくことはとても大事です。
まずは、だいたいの費用感をつかむところから始めましょう。
特殊清掃費用を決める1つめの要素は「部屋の広さ」です。
基本的に費用は部屋の広さに比例して高くなります。
1K~1R(約18~23㎡)であれば、その費用は、およそ8万円~30万円ほどが平均です。
しかし、特殊清掃費用は、「作業内容」によっても変動します。
次項で詳しくみてみましょう。
作業内容別の料金相場
費用を決める2つめの要素は、「作業内容」です。
以下は、特殊清掃の作業内容とそれにかかるおよその費用です。
■作業内容 費用の目安
体液・血液などの清掃作業 約33,000円~100,000円
浴室での清掃作業 約49,500円~100,000円
(体液・血液や沈殿した骨・髪などの除去も含む)
基本の消毒・除菌・消臭作業 約11,000円~30,000円
汚染品の撤去作業 約7,700円~
汚染畳の撤去作業 約3,300円~9,000円/枚
臭気除去作業 約11,000円~50,000円
※1Kもしくは1Rの広さを基にした料金目安です
見ての通り、特殊清掃には清掃作業以外にも消毒・除菌、臭気除去など通常の清掃作業とは異なる特殊な作業があります。
しかし、すべての作業が必ずしも必要という訳ではなく、現場の状況によって作業内容は違ってきます。
そのため、汚染されたエリアが広いと特殊清掃にかかる費用は増加します。
費用が高くなるのはこんな場合
では、必要な作業が増え、費用が高くなってしまうのはどんな場合でしょうか。
<<孤独死等で遺体発見までの期間が長かった場合>>
遺体の発見が遅れれば遅れるほど遺体から漏れ出た体液や血液が建材に染み込み、臭気レベルも高くなります。
そのため必要な作業が増え、費用も高くなってしまいます。
<<清掃必要なエリアが広い場合>>
ワンルームであっても、汚染が複数の場所に及んでいる、床や壁など広範囲にわたって洗浄や消毒が必要な場合は、作業時間や人手、使用する薬剤の量も増えるため、全体の費用が高くなります。
<<トイレや浴室などの狭い範囲で清掃が必要な場合>>
先ほど、広さが費用増加に関係するとお伝えしましたが、実は狭いエリアもまた相場に比べて費用が高くなります。
特に水回りは汚れが浸透しやすく、分解作業や防臭・消毒処理に時間と専門的な対応が必要なため、結果として費用がかさむことがあります。
特殊清掃業者の選び方

ここまでで、ワンルームの特殊清掃にかかるだいたいの費用感がおわかりいただけたと思います。
しかし、いざ業者を選ぼうとしたときこれだけで充分とはいえません。
なぜなら、「特殊清掃」の需要が高まる一方で、残念ながら質の低い業者や、悪質な対応をする業者も存在しているからです。
そのため、必ず
!!! 3社以上から見積もりを取得 !!!
!!! 電話だけの見積りは避け、必ず現地訪問による見積りを依頼 !!!
してください。
「3社以上から見積もりを取得」「現地訪問による見積りを依頼」しなければいけない理由
複数社から見積もりを取ることで、費用の相場がよりわかりやすくなります。
特殊清掃の料金は業者ごとに幅があり、同じような作業内容でも数万円単位で差が出ることがあります。比較することで、極端に高い、あるいは不自然に安い見積もりを見抜くことができ、適正価格で依頼する判断材料になります。
また、現地訪問での見積もりを依頼することで、電話やメールではわからない正確な汚染状況や作業範囲を業者が確認できるため、見積もり内容に具体性と信頼性が生まれます。口頭でのやり取りだけでは、当日に「想定より汚れていた」などと追加費用を請求されるリスクもありますが、事前に現場を見てもらえば、そのようなトラブルも回避しやすくなります。
見積もりの際の確認ポイント
見積もりを依頼する前の事前準備と見積もりの際に確認すべきポイントをまとめましたので、ぜひご活用ください。
■事前準備
【【 ホームページや口コミをチェック 】】
□具体的な会社概要(会社名、代表者名、住所、電話番号等)が明確に公開されているか
□施工事例や実績が掲載されているか
□実店舗や事務所が実際に存在し、訪問可能であるか
□固定電話があるか(携帯電話のみの業者は要注意)
□口コミサイトの評判は悪くないか
【【 許認可の確認 】】
□必要な許可を取得しているか
□ホームページ等で許可票が公開されているか
※エアコンやウォシュレットなどを取り外す場合 → 電気工事士の資格が必要
※リフォームや解体をする場合 → 内装仕上工事業・塗装工事業の許認可必要
※買取サービスを利用する場合 → 古物商許可が必要
※一般廃棄物収集運搬許可もしくは産業廃棄物収集運搬業許可を取得しているか
■見積もり
【【 見積書の内容確認 】】
□項目別の明細が明確か 「人件費」「清掃作業費」「脱臭・除菌作業費」など、
□追加料金の発生条件が記載されているか
□作業内容に対して料金が適切か ※極端に安い・高い見積もりには注意
【【 支払い条件の確認 】】
□支払いのタイミングや方法を確認 作業前払いか後払いか、現金・振込・クレジットカード等
□キャンセル料についての確認 いつから発生するのか(例:当日キャンセルは全額)等
■その他
【【 スタッフをチェック 】】
□担当者の身だしなみや言葉遣い
□説明の丁寧さと分かりやすさ
□質問への的確な回答
□心情への配慮はあるか
【【 契約前に確認 】】
□作業中のトラブル対応方針
□損害保険加入の有無
□アフターフォローの確認
□クレーム対応の方針
□処分証明書発行の有無
できるだけ落ち着いて、信頼できる業者をしっかり選びましょう。
特殊清掃のことならクリーンメイトにお任せください

本記事では、ワンルームの特殊清掃にかかる費用はいくらくらい?相場や業者選びのポイントという部分に焦点を当てて解説しました。
【内容まとめ】
・ワンルームの特殊清掃費用は、約8万円〜30万円が相場
・特殊清掃費用は「部屋の広さ」と「作業内容」で決まる
・業者選びでは「3社以上の相見積もり」と「現地訪問による見積もり」が必須
・見積もり前に業者の信頼性をチェック
・見積書の内容とスタッフ対応をしっかり確認することが安心につながる
特殊清掃を行う際、まずは故人に対する供養の気持ちを大切にしていただき、家族や親族にとって一番いい方法を取ってもらいたいと思っております。
特殊清掃についてお悩みでしたら、プロである私たち業者にまずはお気軽にご相談くださいませ。
現在悩まれている方にとって本記事の内容がお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。