
浴室という密閉された湿度の高い空間で孤独死が起きてしまうと、遺体の腐敗が早く進みやすく、体液や臭気が床や壁に深く浸透してしまうため、一般的な清掃では対処できないケースがほとんどです。
本記事では、浴室での特殊清掃の事例を取り上げながら、清掃方法や注意点を紹介します。
目次
風呂場で孤独死が起こる原因
まずは、風呂場での孤独死はどのような場合に起こりやすいのかをみてきましょう。
まず第一に、ヒートショックが原因となるケースが非常に多いです。
ヒートショックとは、寒暖差によって血圧が急激に上下することで、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす現象です。
冬場、冷えた脱衣所や浴室から熱い湯船に入ることで血管が急激に拡張・収縮し、命に関わる発作を引き起こすことがあります。
また、長時間の入浴による体力の消耗や溺水も原因となります。
特に高齢者や持病を持つ人は、体温調節がうまくできず、のぼせや脱水、失神により湯船で意識を失ってしまうことがあります。
このように、お風呂場は日常のリラックス空間である一方で、孤独死のリスクが潜む危険な場所でもあるのです。
風呂場での孤独死を発見した際の注意点
風呂場で孤独死を発見した場合、冷静かつ適切な対応が求められます。
◆まず警察(110番)に通報する
警察が死因や事件性の有無を調査する必要があるため
• 遺体には絶対に触れない
• 現場の状態を変えないこと(物を動かさない)
救急車を呼ぶべきか判断に迷う場合の対応
明らかに死亡している場合(身体の硬直、腐敗、長時間経過が確認できるなど)は、110番で警察に通報してください。
しかし、生死の判断がつかない場合や倒れてからの経過時間が不明な場合は、119番で救急車を呼んでも構いません。
救急隊員が到着後、蘇生の可能性があれば応急処置を行い、死亡と判断されれば警察に引き継がれます。
◆安全確保
自身の身を守るために
• 浴室内の有毒ガス(硫化水素など)に注意
• 換気は警察の指示があるまで待つ
• ドアを開けた瞬間に異臭がする場合は距離を取る
• 感染症リスクがあるため、素手で触れない
二次被害を防止するために
• 他の住人や家族が浴室に入らないよう注意喚起
• 特に子どもが見ないように配慮する
◆警察対応
通報後、警察による現場検証が行われます。発見者は警察の調査に協力する必要があります。
• 発見時の状況を詳しく説明する
• 発見した時刻、扉の開閉状態、異変に気づいたきっかけなど
• 故人との関係性についても聞かれる
• 故人の基本情報(氏名、年齢、住所など)
• 家族や親族の連絡先(分かる範囲で)
◆心理的影響への対処
発見者は強いショックを受けます。急性ストレス反応として、めまい、吐き気、動悸、不眠などの症状が現れる可能性があり、発見時の光景がフラッシュバックすることもあります。
このような心理的影響に対しては、適切なケアが必要です。
まず、一人にならず家族や友人に付き添ってもらいましょう。症状が続く場合や日常生活に支障が出る場合は、精神科医やカウンセラーに相談してください。
また、自治体には心のケアに関する相談窓口がありますので、そちらを利用することもできます。
孤独死の発見は誰にとっても大きな精神的負担となります。無理をせず、周囲のサポートを受けることが大切です。
◆マンションやアパートなど賃貸物件の場合の注意点
賃貸物件で孤独死を発見した場合は、警察への通報後、速やかに管理会社または大家に連絡してください。
孤独死が発生した物件は、いわゆる事故物件として扱われる可能性があります。
そのため、今後の物件の取り扱いや原状回復について、早期に相談する必要があります。
また、特殊清掃費用や原状回復費用などの責任関係は、賃貸借契約の内容や状況によって異なります。基本的には故人の相続人が負担することになりますが、契約内容や法的な責任範囲については、管理会社や大家と確認しておくことが重要です。
■関連記事
・事故物件化した部屋の特殊清掃は業者に依頼すべき?|事故物件とその後の対策や特殊清掃の内容について解説
・孤独死の特殊清掃費用はいくらかかる?費用の負担や料金が変動する要因について解説
・相続放棄をした場合、特殊清掃費用は大家が払う?わかりやすく解説
自力での清掃は可能なのか?
浴槽や風呂場で孤独死が発生した場合、「自分で掃除できるのでは?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、結論から言えば、特殊清掃は必ず専門業者に依頼すべき作業です。
死後、時間が経過すると遺体は腐敗を始め、強烈な臭気や体液が浴槽や床だけでなく、壁や天井、配管の奥深くにまで浸透します。
このような汚染は、市販の洗剤や家庭用の清掃道具では太刀打ちできません。
事項でさらに詳しく説明しましょう。
近隣住民への影響自力での清掃をおすすめしない理由
1. 風呂場は腐敗の進行が早い
風呂場は密閉性が高く、湿度も高いため、遺体の腐敗が非常に早く進みます。
その結果、体液や血液、腐敗物が床や壁の内部にまで浸透し、表面的な掃除では除去できない汚染が広がります。
2. 強烈な腐敗臭が拡散
死後数日が経過すると、腐敗臭が発生します。この臭いは浴室内にとどまらず、換気扇や配管を通じて室内全体、時には隣接する部屋や建物にも広がります。
市販の消臭スプレーや芳香剤では一時的にごまかせても、根本的な解決は難しく専門的な対応が必要になります。
3. 家庭用の清掃では対応できない汚染
浴槽や床の下、壁の裏側、排水口など、目に見えない部分まで汚染が広がっているケースが多く、家庭用の掃除道具では完全に清掃することは困難です。汚れの除去だけでなく、細菌やウイルスの消毒も必要になります。
4. 健康被害のリスク
腐敗現場には有害な細菌やウイルス、悪臭成分(アンモニア・硫化水素など)が発生しており、防護なしで作業することは非常に危険です。
5. 専門的な脱臭・除菌処理が必要
臭いを完全に除去するには、オゾン脱臭機や特殊な薬剤など、業務用の専門機材と知識が必要です。また、場合によっては床や壁を解体・交換する必要もあります。
素人の清掃では臭いが取れないことが多く、専門業者による徹底した処理が不可欠です。
6. 時には解体が必要
体液等が壁や床に染み込んでしまっている場合、解体作業が必要になります。
汚染された建材は適切に処分し、解体箇所には特殊なコーティングや高濃度オゾンによる脱臭処理を行うことで、ようやく臭いを完全に消すことが可能になります。
このように風呂場の特殊清掃作業には高度な専門知識と装備を要します。
迷わず特殊清掃業者に依頼することが最も安全かつ確実な対応です。
■関連記事
特殊清掃とはどんなときに必要なの?|特殊清掃作業の内容から費用相場までまとめて紹介!
孤独死・自殺・事件 トイレの特殊清掃が必要なケースについてわかりやすく解説します
特殊清掃の流れ
それでは実際の清掃の様子をみてみましょう。
清掃の際の注意点や費用感も参考にしてください。
弊社クリーンメイト施工 「浴槽孤独死」
<<状況>>
・叔母様が浴室内にて孤独死
・死後1カ月ほど経過
・浴室内の臭気がひどく害虫も大量発生
<<施工内容>>
特殊清掃
・消毒
・汚染箇所洗浄
・汚染物梱包
・脱臭作業
無料サービス
室内清掃
<<作業工程>>
消毒作業からスタート
↓
浴室内のATP測定をおこない正常値に達したのを確認してから浴室内に入ります。
↓
浴室内の汚染箇所へ消毒液を噴霧し、汚染物を撤去
↓
浴室内の床やタイル壁を丁寧に洗浄、蛇口なども含め全面の清掃
↓
消臭作業開始
薬剤を浴室全体に噴霧
↓
臭気測定器を使い外気と比較して正常値になったことを確認
↓
終了
作業にかかった人数:2人
作業にかかった時間:約72 (臭気確認含む)時間
清掃箇所:浴室・脱衣所
作業金額:85,000円(税込)
■関連記事
・特殊清掃で使われる洗剤とはどんなもの?ひどい臭いや汚れを除去する方法
・死臭や腐敗臭はどうやって消すの?特殊清掃のプロにしかできない匂い消し
Q&A 風呂場での孤独死よくある質問
Q1. 事故物件になった場合、次の入居者に告知する義務がありますか?
A.はい。賃貸物件の場合は告知義務があります。孤独死が発生した物件は、次の入居者に対して「心理的瑕疵」として告知する必要があります。
ただし、自然死で発見が早く、特段の特殊性がない場合は告知不要とされるケースもあります。
Q2. 予防するにはどうすればいいですか?
A.以下のような予防策がおすすめです。
• 脱衣所や浴室を暖めヒートショックを防ぐ
• 飲酒後や食後すぐの入浴を避ける
• 浴室に緊急通報ボタンを設置する
• 見守りサービスや安否確認サービスを利用する
• 一人暮らしの高齢者は、定期的に家族や友人と連絡を取る
Q3. 冬場と夏場で対応に違いはありますか?
A.夏場は気温が高いため腐敗の進行が早く、異臭も強くなります。そのため、より迅速な対応と徹底した消臭作業が必要です。一方、冬場はヒートショックによる孤独死が多発する時期であり、予防の観点から特に注意が必要です。また、冬場は腐敗の進行が比較的緩やかなため、発見が遅れることもあります。
Q4. 特殊清掃業者はどうやって選べばいいですか?
A. 以下のポイントを確認して選びましょう。
• 実績と経験が豊富か
• 見積もりが明確で追加料金の説明があるか
• 消臭や感染症対策の専門知識があるか
• 遺品整理や原状回復まで対応可能か
• 24時間対応や緊急対応が可能か
• 口コミや評判が良いか
複数の業者から見積もりを取り、比較検討して選ぶことをお勧めします。
特殊清掃のことならおまかせください!
本記事では孤独死が発生したお風呂の特殊清掃 事例や清掃の際の注意点について解説という部分に焦点を当てて解説しました。
【内容まとめ】
・風呂場で孤独死が起きやすい理由 ヒートショックや長時間の入浴による体調悪化が主な原因
・発見時の対応や注意点 まず警察(110番)に通報
・自力清掃が困難な理由 風呂場は密閉・高湿度のため腐敗の進行が早く、体液や臭気が広範囲に浸透
・特殊清掃は専門業者に依頼すべき 消毒・除菌・脱臭には専門機材と知識が必要
特殊清掃を行う際、まずは故人に対する供養の気持ちを大切にしていただき、家族や親族にとって一番いい方法を取ってもらいたいと思っております。
お悩みでしたら、プロである私たち業者にまずはお気軽にご相談くださいませ。
現在悩まれている方にとって本記事の内容がお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

クリーンメイトは3,000件以上の実績を誇りながらも、やり直し・クレーム等は現在まで一度もありません。
作業にあたるスタッフは、感染予防の知識や汚染箇所洗浄の経験・技術・知識を積んだ技能スタッフばかり。
【対応エリア】
関西エリア(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)、東海中部エリア(愛知・岐阜・三重・静岡・新潟・富山・石川・福井・長野・山梨)、関東エリア(東京・千葉・埼玉・神奈川・群馬・栃木・茨城)、北海道東北エリア(北海道・青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島)中国四国エリア(鳥取・島根・岡山・広島・香川・愛媛・徳島・高知)、九州沖縄エリア(山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)一円
特殊清掃、遺品整理、生前整理およびリサイクル品買取、ゴミ屋敷片付け、法人向けサービスなども行っています。
日本全国対応可能です。
事件現場特殊清掃士・トラウマシーン臭気に関する知識とカビ除去技術・悪臭の分析方法を熟知したIICRC・JRES・Gordmorrの有資格者が作業を行っております。
特殊清掃・遺品整理から原状回復・臭気除去作業に関しても、豊富な実績と技術を備えておりますので安心して作業をご依頼していただくことができます。
24時間年中無休対応(相談・お見積り無料)となっており、お電話以外にも、問い合わせフォーム(メール)やLINEからも可能です。
どんな臭いや汚れに関してのお悩みでも、クリーンメイトへお任せください。












