特殊清掃が必要な場面に出会う機会が少ないだけに、作業には料金がいくらぐらいかかるのかが分かりにくいですよね。
ホームページを見ても料金体系が分かりづらく、どの業者へ頼めばいいのか迷う方が多くいらっしゃいます。
そこで、本記事では特殊清掃にかかる費用や相場をご紹介し、優良な特殊清掃業者の選び方についてを解説していきます。
一口に特殊清掃といっても水害・火災など色んな種類がありますが、今回は孤独死・自殺・殺人・ゴミ屋敷・ペットの糞尿や臭気除去などに焦点を絞ってお話します。
特殊清掃の費用についてお悩みの方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてくださいね。
目次
特殊清掃にかかる料金相場
特殊清掃にかかる費用は、現場の状況やどのレベルまでの作業を行うのかによって変動していきます。
例えば、お部屋の間取りや除菌・消臭を行うのか、また原状回復まで行うのかというところですね。
1K・1Rのお部屋の清掃が5万円程度で済む場合もあれば、一戸建てのお家で60万円ほどかかるケースもあり、料金相場は幅広いです。
各業者のホームページを見ても分かりにくい料金相場を、一覧表にして下記にご紹介していきます。
ただし、作業内容(オプション)によって変動しますので、あくまでも目安として参考になさってください。
間取り別で見た料金相場
特殊清掃にかかる費用を間取り別で見た料金相場は、下記の表の通りです。
間取り | 目安の費用 |
---|---|
1K~1R(約18~23㎡) | 80,000円~300,000円ほど |
1DK~3LDK(約25~40㎡) | 200,000円~400,000円ほど |
4DK~ (約70㎡~) | 300,000円~600,000円ほど |
ゴミ屋敷など家財量の多いお部屋 | 要見積り |
※特殊清掃の範囲は清掃のほか、消臭や原状回復など作業内容は多岐にわたります。
あくまでも目安としてご参考ください。
作業内容別で見た料金相場
特殊清掃にかかる費用を作業内容別に見た料金相場は、下記の表の通りです。
※1K・1Rの広さを基にした料金目安を記載しています。
作業内容 | 目安の料金 |
---|---|
体液・血液などの清掃 | 33,000円~100,000円ほど |
浴室に付着、沈殿した体液・血液の清掃 | 49,500円~100,000円ほど |
基本の消毒・除菌・消臭作業 | 11,000円~30,000円ほど |
畳(汚染物)撤去 | 3,300円~9,000円ほど/枚 |
汚染品の撤去 | 7,700円~ ほど |
オゾン脱臭作業 | 11,000円~50,000円ほど |
こちらもまた、各業者によって作業料金設定が異なりますので、上記の料金はあくまでも目安としてお考え下さい。
料金について不安がある方は、気になる業者へ料金の問い合わせをしてみるか、無料見積りサービスを利用することがおすすめです。
特殊清掃費用をなるべく安く抑えるポイント
前項でご覧いただいた通り、特殊清掃にかかる費用は作業内容や範囲によって大きく変動してきます。
しかし、ポイントを抑えておくことでなるべく費用を削減しながら、質の良いサービスを受けることが可能となります。
ご遺族様や物件オーナー様は特に、以下にご紹介する内容をご理解いただき、高額な費用を支払うリスクを回避していきましょう。
1.複数社から相見積もりを取って比較検討する
一つ目のポイントは、一社だけでなく最低三社以上の複数社から相見積もりを取り、比較してみましょう。
見積りで注目してほしい内容は、下記の通りです。
・見積り金額
・作業内容
・無料サービスの範囲
・オプションサービスの内容
・追加料金の有無
まず、費用を抑える一番のポイントとしては、見積り金額の比較が挙げられます。
なぜ比較が必要かと言いますと、特殊清掃費用は業者によって数万円から数十万円までそれぞれ違ってくる為です。
また、見積りには作業内容に関しての内訳やサービスの範囲が記載されているはずなので、その点も注意して確認しておきましょう。
基本的なサービスの範囲から、オプションとして記載されているものまで内容をしっかりと読んでおくことが大切です。
残念ながら、業者の中には作業が終わった後に追加サービス分の請求をかけてくるような、悪質な業者も存在します。
不必要な出費を出さないためにも、見積り時に追加料金の有無を確認しておいてください。
ただ、見積りの金額が安いからいいという訳ではなく、サービスの質や対応力などもチェックしておくことをおすすめいたします。
複数社から相見積りを取り、不要な費用を支払うリスクを避けながら、見積もりから自分に合った業者を探すための情報を得ましょう。
2.できるだけ早期に作業を依頼する
二つ目のポイントは、できるだけ早い時期に特殊清掃作業を業者へと依頼することです。
特殊清掃が必要な状況の場合、処置までの時間が長ければ長いほど清掃作業が複雑になります。
体液や血液が漏れ出して床や壁などに付着しているならば、時間の経過と共にフローリングやクロスの下にある根太(ねだ)や梁(はり)などの部材や躯体にまで浸透していくでしょう。
そうなると、汚染度や腐敗臭などの臭いが強くなってしまい、より専門的な技術・機材や時間が必要となります。
結果的に費用の増大へと繋がる可能性が高いのです。
発見からすぐに業者へと清掃を依頼することで、最終的に清掃作業にかかるコストを削減することも可能です。
孤独死現場などでは特に、遺品整理と特殊清掃の2つを行う必要がありますので、早期に依頼することは費用を抑えるためにはかなり重要なポイントとなるでしょう。
特殊清掃を業者に依頼すると受けられるサービス
ここまでは費用面についてをご紹介しました。
では、特殊清掃を業者へ依頼することでどのようなサービスが受けられるのでしょうか?
この情報を知っておくことで、自分に合った業者を探すための基準が分かるだけでなく、効率的により良いサービスを受けることが可能となるでしょう。
業者がおこなう基本的な特殊清掃サービスの内容は、以下の通りです。
- ・汚染物の除去、清掃
- ・残置物の撤去
- ・消臭、除菌作業
- ・原状回復作業
それぞれのサービス内容を理解しておくことで、時間や費用を無駄にすることなく、自分に必要なサービスを提供する業者を選びましょう。
汚染物の除去・清掃
特殊清掃において、様々な種類の汚染物質が付着したものの除去は、必ずと言っていいほど行う基本的な作業の一つです。
特殊清掃(孤独死・吐血・自殺・殺人現場)などの現場では汚染物質が付着している布団やタタミなどがあります。
汚染物質とは、有害化学物質や病原体など実に様々。
これらの汚染物質を適切に処置(梱包)せずに迂闊に外部へ漏らしてしまうと、近隣住民の方へ2次感染してしまいます。
健康被害を及ぼす危険性が高いため、慎重な取り扱いと専門的な技術(処理)が必要なのです。
また、ゴミ屋敷状態になっているお部屋においても、健康被害を及ぼす可能性を理解しておかなければなりません。
食べ残しや糞尿が放置されたままであれば、そこからバクテリアや化学物質などが発生して住人や近隣の方への被害が懸念されます。
こういった状況では、適切な技術や装備を持つ特殊清掃業者の手が必要となり、この作業によって安全な環境へと戻していくことができるのです。
残置物の撤去
残置物とは、お部屋に残された不用品や故人様のご遺品のほか、汚染された品など特殊清掃が必要な現場にある物品全般のことを指します。
特殊清掃において残置物の撤去は基本的なサービスと言えるでしょう。
しかし、それぞれの物品によって取り扱いや処分方法が異なるため、法規制や状況を正しく把握していなければ正しい処置ができません。
特殊清掃と共に遺品整理が必要な場合は、ご遺品を一つ一つ仕分けして貴重品や価値あるものを分別し、最終的にご遺族様へ返却します。
また、室内にあるものは腐敗によって発生した体液や腐敗臭が物品に付着しているケースがほとんど。
健康への被害を考慮して希望されているすべてのご遺品をそのままお渡しするのは業者としてNGです。
残しておけるものと処分する必要があるものを見極めて、ご依頼者へときちんとアドバイスをすることも特殊清掃業者の務めなのです。
残された残置物の処理を業者へ依頼することで、感染症防止のため専門の廃棄処理を行い、安全かつ適切な処理が可能となるでしょう。
消臭・除菌作業
特殊清掃では消臭・消毒・除菌作業は重要なサービスの一つです。
このサービスは人にとって不快なにおいを取り除き、清潔な環境に整えることが目的であり、特殊清掃の現場では欠かせません。
この作業を行わなければ不快な臭いが完全に除去できず、気分が悪くなったりするなど健康への被害が起こる可能性があるでしょう。
特に、ご遺体が引き取られた後の清掃やゴミ屋敷の清掃などの強い臭気が発生する状況では、専門的な消臭作業が必須です。
消臭だけでなく、菌を取り除くための除菌作業も併せて行うことで、衛生的に良い環境を維持しておくことができるのです。
感染症を拡大させないためにも、消臭・消毒・除菌作業は重要なサービスだと言えるでしょう。
原状回復作業
原状回復作業とは、物件を契約したときの状態へと元に戻すことを指します。
孤独死やゴミ屋敷などの現場では壁や床への汚染が発生していますので、清掃だけでは元に戻すことが困難になる可能性があります。
このような汚染による汚れを、一般の方が自分で処置することは難しいでしょう。
また、汚染の進度によってはどの範囲まで解体作業を行わなければいけないのか、そういった専門的な知識と技術が必要となってきます。
体液や血液、ゴミ屋敷での汚染液が床や壁に浸透し、そのまま放置しておいても臭いは取れません。
物件を元の状態へと戻したいとお考えなのであれば、特殊清掃業者に原状回復作業を依頼するのが最もおすすめな選択だと言えるでしょう。
特殊清掃業者が行う原状回復作業について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考になさってください。
関連記事:孤独死現場の原状回復って誰が特殊清掃の費用を支払うの?|特殊清掃(孤独死現場)の原状回復費用の相場も併せて解説
特殊清掃作業の事例紹介
特殊清掃の費用相場やサービス内容についてお話ししてきましたが、よりイメージがつきやすいよう具体的な特殊清掃作業の事例を下記にてご紹介いたします。
※実際に作業をさせていただいた事例をご紹介しております。
事例① 1K / 特殊清掃(消臭作業込み)
以前ご依頼いただいた管理会社様からのリピートご依頼 即日対応・作業共にお喜びいただきました
施行内容
・汚染箇所洗浄
・汚染物撤去
・残置物撤去
・汚染箇所解体
・クロス、CF剝離
・消臭(オゾン脱臭等)、除菌
こちらの事例は、1Kの賃貸物件(マンション)の特殊清掃作業をご依頼いただいたケースです。
お部屋にてお亡くなりになった故人様のご身内がいらっしゃらないため、管理会社様から清掃のご依頼を頂戴しました。
近隣の方から異臭がするとの報告を受けてご遺体が発見されましたが、発見時にはすでに死後2週間が経過していた状態です。
また、ご遺体が発見されたのが夏場だったこともあり、気温の上昇と共に臭気が強くなっておりました。
薬剤を使用した除菌剤の噴霧に加えて、オゾン脱臭もおこない約54時間(計2日間)で全体の作業が終了しました。
臭気をどのようにして取り除くか、また工程・工期をいかに最短にできるかなど。
しっかりとした技術と知識を持つ業者だからこそ、元の臭いの無い状態に戻すことができた事例です。
事例② 1DK / 特殊清掃・遺品整理
死後2週間ほどで発見されたお母様の部屋を清掃・整理して欲しいとご依頼いただきました 兵庫県神戸市灘区にて
施行内容
・汚染箇所洗浄
・汚染物撤去
・残置物撤去
・除菌作業
こちらの事例は、1DKの賃貸物件の特殊清掃作業・遺品整理作業をご依頼いただいたケースです。
ご遺体発見時には死後2週間が経過しており、室内にはすでに腐敗臭やハエなどの害虫が発生していた状態でした。
お亡くなりになられていたキッチン部分には広範囲に体液が付着しており、近隣への影響も考えすぐに作業を始める必要があります。
こちらのケースでは、お部屋の管理会社様のご意向により解体・消臭等の作業は行わず、清掃~ご遺品整理までの作業となります。
ご遺品整理では家財の仕分けを丁寧に行い、貴重品などお探しの品を捜索してお渡しします。
今回の事例では室内の家財量が多量であった為、清掃・遺品整理のみの作業でも消臭込みの作業料金に近い金額となっています。
ご依頼者様や管理会社様のご意向・ご希望に沿いながら、適切な作業をスムーズに行うことができるのは、良い専門業者ならではのスキルの一つかもしれません。
事例③ 2DK / ゴミ屋敷清掃
1000本以上もの空き缶と生活ごみによる悪臭・害虫をどうにかして欲しい! 大阪府守口市にて ゴミ屋敷清掃のご依頼
施行内容
・仕分け作業
・残置物梱包
・残置物撤去
・CF剥離作業
・全面(窓・壁・床含む)清掃
こちらの事例は、1DKの賃貸物件(マンション)のゴミ屋敷清掃作業をご依頼いただいたケースです。
ご依頼者様は亡くなった故人様が住んでいた家の整理をしようと考えておられましたが、想像以上にゴミがあり自分ではどうしようもできない…。
と、弊社の方へご相談いただきました。
室内にはすでに大量の害虫が発生しており、マンション共同部分へも害虫が発見されていた状態です。
このようなゴミ屋敷状態のお家の場合、様々な雑菌や病原菌が潜んでいる場合があり、とても危険です。
残置物が多量であり作業時間が長くかかってしまうことから、ゴミ屋敷清掃作業の場合は比較的高額な費用が必要となるでしょう。
しかし、適切な装備と技術を持ち、仕分けをしながら短期間で作業を済ませてくれるのは、業者に頼むメリットとも言えるでしょう。
事例④ 1K / 清掃・消臭作業
大阪府八尾市にて孤独死現場での消臭作業 管理会社様よりご依頼いただきました
施行内容
・汚染箇所洗浄作業
・クロス、CF剥離作業
・汚染箇所消毒作業
・消臭作業
こちらの事例は、1Kの賃貸物件(マンション)の清掃・消臭作業をご依頼いただいたケースです。
室内の家財はすべて撤去されているものの、腐敗臭による臭いがまだ強く残っている状態でした。
近隣住民の方からもすでに苦情がきており、すぐにでも作業をご希望されていた状況です。
室内の清掃と壁や床のクロス・CFを剥離した後、消臭作業を行うことで臭いの元から封じ込めていきます。
今回のご依頼とはまた違いますが、一度他業者へ依頼したものの臭いが取り切れていなくて困っている。
といったご相談を受けることも少なくはありません。
孤独死などの場合には、作業初期から適切な処置を行うことがとても重要です。
別業者へ依頼する手間や費用の削減の為にも、コストパフォーマンスの良い特殊清掃業者を見つける事もまた、費用を抑えられることに繋がるでしょう。
その他の実例を詳しく知りたい方は、以下の作業実績ブログにてご覧くださいませ。
悪徳業者に特殊清掃作業を依頼した場合に起こり得るトラブル
残念ながら、業者の中には悪質な業者も存在します。
ここでは、悪質な特殊清掃業者の特徴をご紹介し、起こり得るトラブルについてご説明していきます。
悪質業者の特徴を把握しておくことで、自身や家族を守るための知識を身につけて頂ければと思っております。
この情報を知って、悪質業者による損害や不適切なサービスを受けるリスクを回避していきましょう。
ご紹介していく具体的な内容は、以下の通りです。
- ・作業が始まった後~作業終了後に追加請求される
- ・作業が終わったにも関わらず臭いがまだ残っている
- ・故人の価値ある遺品を盗まれる
- ・廃棄物を不法廃棄される
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
トラブル①:作業が始まった後~作業終了後に追加請求される
悪質な特殊清掃業者の特徴の一つとして、作業中・作業後の追加請求によるトラブルが挙げられます。
このようなトラブルが発生する要因としては、見積り時が不適切であったり、低い金額を提示して契約を取ろうといった考えが引き起こした結果でしょう。
特殊清掃が必要な現場では必要となる作業が状況により変わることは事実です。
そのため、どのような状況が考えられるのか、といった最悪なケースまで予想できる経験と実力がある業者であれば、見積り金額に大きな誤差は出ないはずです。
例えば業者が下記のような主張をしているならば、大きな問題ですし悪質かつ見積りが不適切だと言えるでしょう。
・予想以上に作業の時間が掛かって追加作業時間分の料金を請求
・作業を進めていくうちに特別な機材を使う必要があった
などが挙げられます。
いい業者であれば細かい見積りを取り、その詳細について明確にします。
また、追加料金が発生する可能性がある場合は事前に説明を行い、料金体系についても分かりやすく解説してくれるでしょう。
万が一、作業内容や料金について不明な点や納得いかない部分があれば、その理由についてを業者から説明を求めてくださいね。
トラブル②:作業が終わったにも関わらず臭いがまだ残っている
悪質な特殊清掃業者の特徴の一つとして、作業後にもまだ臭いが残っているといったトラブルも挙げられます。
業者が適切な消臭作業を行っていない場合、室内に臭気が遺されたままの状態になってしまったケースが多いです。
そのため、消臭作業をおこなう特殊清掃業者には、専門的な消臭技術・知識や豊富な経験は必要不可欠でしょう。
また、強い臭気がある状況の現場では臭い戻りがある可能性が懸念されます。
しかしそのような状況は知識と経験があれば、起こり得る可能性が考えられるということを事前に説明をしてくれるはずです。
消臭作業に強い業者であれば、そのような可能性も示唆して前もって強力な専門機材を準備し、それに対する説明も怠らないでしょう。
消臭作業を希望している場合は、業者選びと作業内容の確認をしっかりと行うことで、トラブルを防ぐことが可能です。
トラブル③:故人の価値ある遺品を盗まれる
特に遺品整理やゴミ屋敷清掃などが含まれている特殊清掃作業では、故人の遺品を窃盗されるというトラブルも、悪質業者の特徴として挙げられます。
家財(ご遺品)が散乱しているような状況で、不用品の中に入り混じっている貴重品を見つけた業者が盗んでしまう。
こういったケースによるトラブルも実在します。
亡くなった故人様のものを盗むことは、極めて悪質な行為です。
このようなトラブルを防ぐには、口コミや実績があり信頼できる業者に依頼することが重要となるでしょう。
また、可能であれば貴重品だけは自身で見つけておいたり、作業中に立会いを行うこともトラブル対策となるでしょう。
トラブル④:廃棄物を不法廃棄される
悪質な特殊清掃業者の特徴として、廃棄物の不法投棄もトラブルの一つとして挙げられます。
本来であれば、廃棄物の処理は適切な手順で定められた場所へと処分しなければなりません。
廃棄物処理に関しては法律でも定められており、違反した者には5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金という重い刑罰が科されます。
参照記事:環境省-廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)
このようなトラブルを回避するためには、適切な処理方法を理解・守っている業者を選ぶことが大切です。
業者の口コミや評判を確認したり、適切に処理したのかが分かる報告書の提出を求めることも有効でしょう。
環境への負担を軽減できるだけでなく、法律に違反するようなリスクを回避して業者へと依頼してくださいね。
優良な特殊清掃業者の見極め方法
前項では悪質な特殊清掃業者の特徴についてや、起こり得るトラブルを解説いたしました。
では、次に優良な特殊清掃業者の特徴についてをご紹介していきます。
この情報を把握しておくことで、自分に合った最適なサービスを提供する業者選びの基準にもなります。
ここでご紹介する具体的な内容は、下記の通りです。
- ・豊富な実績を持っているか
- ・必要な資格や許可を保持しているか
- ・見積り内容は明確になっているか
- ・契約書をきちんと提示する業者か
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
ポイント①:豊富な実績を持っているか
特殊清掃作業は特に専門的な知識と技術が不可欠な業種です。
そのため、豊富な実績を持つ業者ほど信頼性が高いと言えるでしょう。
見極めるためのポイントとして、実績が豊富な業者は過去の作業事例をHPなどで公開している場合が多いです。
作業を行うために必要な知識や、経験がありプロとして作業に自信があるからこそ、お客様へ公開することが可能なのです。
また、具体的な事例を見ることで、その業者が自分や家族のニーズに合っているのかどうかを知ることも出来ます。
安心して作業を依頼するためにも、豊富な実績を持つ信頼できる業者へと依頼することが、業者選びのおすすめポイントの一つです。
ポイント②:必要な資格や許可を保持しているか
特殊清掃において必要な資格・許可を保持しているのかどうかは、業者選びの際に重要なポイントとなるでしょう。
前項でも少しご説明していましたが、廃棄物の処理には必要な資格・許可が存在します。
・廃棄物収集運搬業許可
・一般廃棄物収集運搬業許可
などが必要です。
また、自社で保有していない場合でも、他業者へ運搬・処理を依頼している場合には問題ありません。
特殊清掃業者を選ぶ際には、上記のような資格・許可を持っているか、またはどのように運搬・処理を行っているのかを確認しておきましょう。
これによって特殊清掃を安心して業者に依頼することが可能となります。
ポイント③:見積り内容は明確になっているか
業者が提示する見積書には、作業内容に関する内訳や金額が記載されています。
この見積書の内容が明確であればあるほど、その業者がきちんと作業を行える優良な業者であると言えるでしょう。
なぜかと言いますと、料金の内訳が細かいということは、後から追加請求が発生するリスクが低いということでもあります。
また、どの作業がいくらの金額になっているかや、無料サービスの範囲までを確認してみると、その業者がどの部分を大切にしているのかが見えてきます。
見積書の内容を把握することで、自分に合った作業を提供してくれる業者であるかを、見極めることが可能となるでしょう。
追加請求などのトラブルを回避しつつ、適切な業者を選ぶ見極め方法として、見積書の内容を確認することは最もおすすめなポイントですね。
ポイント④:契約書をきちんと提示する業者か
業者選びのポイントの一つには、契約書の有無も優良な業者の特徴として挙げられます。
契約書にはその業者が遵守すべき項目についてが記載されており、契約者がその項目に同意したものの証明となる書類です。
また、見積書の内訳と同じくその業者がどの部分を大事にしているかどうかも把握できるでしょう。
契約書や同意書をきちんと提示しておくことで、依頼者と業者間でのトラブルを防ぐことにも繋がります。
これにより、安全に作業を依頼することが可能となります。
ただし、記載されている内容に納得してうえでサインをするようにしてください。
不明な点や疑問点があれば業者へと説明を求めてみましょう。
丁寧な説明やこまめな連絡を欠かさないことも、優良業者の特徴だと言えますね。
特殊清掃を業者へ依頼するメリット
特殊清掃は必要だと分かっていても、やっぱり費用が掛かるな…。
と思われる方も多いのではないでしょうか?
しかし、近隣からの苦情や感染症などのリスク、臭いが取り切れなくて困っている、などの理由から依頼される方も少なくはありません。
特殊清掃を業者へ依頼するメリットは、主に以下の4つが挙げられます。
1.比較的に短期間で作業を終わらせてくれる
特殊清掃では、状況に合わせて必要な人数を派遣しているので、時間を掛けずに短時間で清掃することが可能です。
清掃・整理のプロが作業にあたるため、遺品整理や清掃を短時間で行ってくれます。
消臭作業を行うのかによって作業時間は変動するものの、時間や労力を掛けずに清掃・整理が終えられることは最大のメリットだと言えるでしょう。
特に賃貸物件の場合には早期の退去が求められます。
退去日が長引けば長引くほど、家賃の延滞料金などの余分な費用がかさんでしまう原因にもなり得ます。
近隣への被害も考慮して早期の退去を望んでいるならば、特殊清掃業者に依頼して時短できることはメリットとなるでしょう。
2.強くてきつい不快な臭いでも取り除いてくれる
臭いの種類には様々なものがあり、腐敗臭・ゴミ臭・タバコ臭・ペット臭・糞尿臭など実に色々。
このように人が不快だと感じる臭いは、市販の消臭剤などを使っても完全に消すことはできません。
その点、特殊清掃業者は臭いのプロでもありますから、専門的な薬剤や機材を使って臭いを完全に取り除くことが可能となります。
快適な空間・環境へ戻すためには、消臭・除菌作業をきちんと行う必要があるでしょう。
特殊清掃業者に依頼することで、気になる臭いを短時間で取り除いてくれることもまた、メリットのうちの一つだと言えますね。
3.たくさんある不用品や大きな家財も処分してくれる
特殊清掃業者は清掃だけでなく、整理も行うことが可能です。
「室内にある不用品の量が多い」「大きな家具や家電を運べない」
そんな時には特殊清掃業者へ依頼することも出来ます。
自分で処分するとなると、粗大ごみに出す費用が余分にかかってしまうことも多いでしょう。
しかし、業者であればまとめて処分を依頼することができ、手間と費用が掛からないところもメリットの一つです。
また、業者によっては買取りが可能なところもあり、作業代金から買い取り金額を差し引きできるケースも。
特殊清掃が必要な現場では体液や血液などが付着していたり、腐敗臭が染みついていて買い取り不可なものは多いですが、中には買取ってもらえるものもあるはずです。
処分や買取りを業者に依頼することで、費用や身体的な負担の削減にも繋がるでしょう。
4.清掃だけでなく部屋の原状回復までしてくれる
特殊清掃が必要な現場では、床や壁などに体液や血液が染み込んで汚れている場合がほとんど。
表面に付着しているものであれば清掃のみでも取ることはできますが、部材にまで浸透している場合は剥離作業や解体作業が必要です。
清掃に必要な専門的な薬剤や、解体等の作業で汚れ・臭いを除去して原状回復が行えるところもまた、特殊清掃を業者に頼むメリットの一つだと言えるでしょう。
また、腐敗体液・血液の清掃には専門的な知識や装備をしたうえで、適切に処置しなければ感染のリスクがありとても危険です。
一般の方がご自身で清掃を行うことは、やはりおすすめはできません。
費用面での心配な事、作業内容に関する質問など、専門的に作業を行っているプロであればアドバイスもしてくれるでしょう。
特殊清掃が必要だと感じたときには、一度業者へと相談してみてくださいね。
まとめ:費用やメリットを理解して自分に合った業者を選びましょう!
本記事では、特殊清掃の費用・相場や優良業者の選び方について解説しました。
内容まとめ
・特殊清掃費用の目安は1Kで80,000円~300,000円ほど
・状況によって必要な作業が異なるため、費用も変動しやすい
・業者によって料金設定が異なる
・特殊清掃費用をなるべく安く抑えるポイントを紹介
・業者に依頼すると受けられるサービスを紹介
・実際の特殊清掃作業の実例を紹介
・悪徳業者の特徴と起こり得るトラブルを解説
・優良な特殊清掃業者の見極め方を紹介
以上が本記事の内容まとめです。
特殊清掃は思っているよりも費用が掛かってしまうことから、業者へ作業を依頼することを迷われる方も多いと思います。
しかし、自身で行うことは感染症のリスクがありとても危険です。
また、悪質な業者に依頼してしまった場合にも、余計な費用と手間が掛かってしまいますので注意が必要です。
本記事の内容を、特殊清掃への理解と業者選びの際のポイントとして、ぜひご参考にしていただければ幸いです。
大阪・関西で特殊清掃業者をお探しの方はクリーンメイトへお任せください!
クリーンメイトは2,000件以上の実績を誇りながらも、やり直し・クレーム等は現在まで一度もありません。
作業にあたるスタッフは、感染予防の知識や汚染箇所洗浄の経験を積んだスタッフばかり。
関西エリア一円で特殊清掃、遺品整理、生前整理およびリサイクル品回収・買取、ゴミ屋敷片付け、法人向けサービスなども行っています。
また、関東・東海エリアやその他エリアにも対応可能です。
事件現場特殊清掃士・トラウマシーン臭気に関する知識と悪臭の分析方法を熟知したJRESの有資格者が作業を行っております。
特殊清掃・遺品整理から原状回復・臭気除去作業に関しても、豊富な実績と技術を備えておりますので安心して作業をご依頼していただくことができます。
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