2023年12月7日(木曜日)

特殊清掃のタイミングと業者選びのコツ!!~特殊清掃業者へ依頼する前に知っておくべきことをまとめて解説~

特殊清掃のタイミングと業者選びのコツ!!~業者へ依頼する前に知っておくべきこと~


特殊清掃は一般の掃除とは異なり、特殊な状況下での清掃が必要な場合に行われます。

これには、遺品整理、事故や事件現場の清掃、感染症対策など様々なものが含まれます。

しかし、「特殊清掃を業者に依頼したいけど、どのタイミングで頼めばいいのか分からない」と思う方も多いのではないでしょうか?

本コラムでは、特殊清掃を依頼する際のタイミング・判断基準や、信頼できる業者の選び方を解説していきます!


特殊清掃とは何か?


特殊清掃は、日常生活では遭遇しないような特別な状況で必要とされる清掃サービスです。

これには、遺品整理、犯罪や事故現場の清掃、感染症対策のための消毒、放置住宅の清掃などが含まれます。

通常の家庭清掃とは異なり、特殊清掃では専門的な知識、技術、そしてしばしば特殊な機材が必要で
す。




人が亡くなった後の部屋や家財の整理を指します。

遺品の選別、不用品の処分、必要な品の保管や寄付など、故人の遺志に基づいて丁寧に行われます。

孤独死など、故人が室内で亡くなった場合に特殊清掃と併せて遺品整理も必要です。


また、その場合には遺体の腐敗によって体液や臭いが遺品についてしまうので、しかるべき処置を行うことが大切です。



関連記事:
『孤独死現場の清掃は業者に依頼しよう!』特殊清掃の流れから業者選びのポイントまで解説





犯罪や事故が起こった現場の清掃では、血液や体液などの生物学的汚染物質の除去が必要です。

これらは健康リスクを伴うため、むやみに触れてしまうのはとても危険です。

専門的な知識と装備(防護服など)が必要となります。





感染症が発生した場所では、ウイルスや細菌の拡散を防ぐために徹底的な消毒が必要です。

特に、病院や介護施設、公共の場所で重要とされます。




長期間放置された住宅では、ひどい汚れや害虫の発生が見られることがあります。

これらの清掃には、特殊な機材や技術が必要です。




火災が起こった室内や水害が起こった家には、様々な有害物質や細菌が発生します。

それらを適切に除去し、家屋をまた人が住めるように原状回復することも特殊清掃の範囲となります。

また、災害後は特有の臭気が発生することがありますので、臭気除去も同じく作業の中に入ります。


特殊清掃は、ただ単に「掃除をする」という以上の意味を持ちます。

遺族の心情に寄り添いながら行う遺品整理、公衆衛生を守るための感染症対策、社会的な問題としての放置住宅の清掃など、社会的にも重要な役割を担っています。

また、これらの作業を安全かつ効果的に行うためには、専門的な知識と経験、適切な機材が不可欠です。

そのため、特殊清掃業者には高い専門性が求められるのです。



特殊清掃を依頼するタイミング


特殊清掃の依頼タイミングは、その必要性が生じた状況に応じて異なります。

以下では、特殊清掃が必要となる場面と、それぞれの状況での適切なタイミングについて解説します。


  遺品整理の場合



遺品整理のタイミングは、故人の遺族や関係者が心の準備ができた時です。

悲しみや喪失感が強い時期に急いで整理を進める必要はありません。

ただし、賃貸物件の場合は、契約条件に基づいて一定の期限内に整理を終える必要があるため、状況に応じて計画的に進めることが大切です。


  犯罪や事故現場の清掃



この場合、警察や関係当局の捜査が終了し、現場が解放された後が清掃の適切なタイミングです。

生物学的な汚染物質は時間とともにリスクが高まるため、早急に専門業者に依頼することが推奨されます。


  感染症対策の清掃



感染症のリスクが判明した場合、できるだけ早く専門の清掃業者に依頼することが重要です。

特に集団感染のリスクがある場所では、迅速な対応が公衆衛生を守る上で不可欠です。


  放置住宅(空き家)の清掃



長期間放置された住宅の清掃は、その状態が発覚し次第、できるだけ早く行うべきです。

放置状態が長引くほど、害虫の繁殖や悪臭の問題が深刻化し、さらに近隣住民への影響も考慮する必要があります。


  緊急性の高い状況の場合



事故や自然災害による被害が発生した場合、状況の安定化安全確保を最優先に考えるべきです。

災害復旧の一環として、安全が確保され次第、迅速に清掃業者に連絡することが望ましいです。


各状況において、特殊清掃の必要性が生じたら、適切なタイミングで専門業者に依頼することが重要です。

特に生物学的な汚染物質の清掃や感染症対策では、迅速な対応が健康リスクの低減に直結するため、早めの対応が求められます。

また、感情的な負担が大きい遺品整理では、遺族の心情に配慮しながら進めることが大切です。

専門業者は、これらの状況に応じた対応とサポートを提供し、適切な清掃を行います。



業者を選ぶ時に気を付けるポイント


特殊清掃を依頼する際、適切な業者の選び方は非常に重要です。

以下の点を参考に、信頼できる業者を見つけるためのポイントをご紹介します。





特殊清掃は専門的な知識と技術を要するため、業者の専門性と経験を重視することが大切です。

業者がどのような種類の特殊清掃に対応しているか、そしてそれに関する経験の豊富さ確認しましょう。

長年の実績や特定の清掃分野での専門知識がある業者は、より信頼性が高いと言えます。





特殊清掃業者は、適切な許可やライセンスを保持している必要があります。

これは、業者が法律や規制に従って業務を行っていることを示します

また、特定の認定や資格を持っている業者は、専門的な知識や技術が認められている証となります。





業者の評判や口コミは、そのサービスの質を知るための重要な情報源です。

過去の顧客のレビューや評価をチェックし、サービスの品質や顧客満足度を確認しましょう。

また、知人や友人からの推薦も有用な情報となります。





清掃作業の見積もりを取る際は、コストの内訳が明確であることを確認してください。

透明な見積もりを提供する業者は、信頼性が高いと言えます。

また、追加料金や隠れたコストがないかも確認しましょう。





業者との初期のコミュニケーションは、その後のサービスの質を反映することが多いです。

問い合わせに対する迅速かつ丁寧な対応をしてくれる業者は、信頼できるパートナーとなる可能性が高いです。





特殊清掃後のアフターサービスも重要なポイントです。

作業後のフォローアップや、何か問題があった場合の対応方針を確認しましょう。

良い業者は、清掃後も顧客の満足を保つために努力します。


業者選びでは、これらの要素をバランスよく考慮することが重要です。

安全で信頼できる特殊清掃を実現するためには、適切な業者を慎重に選ぶことが不可欠です。

専門性、経験、透明性、そして顧客サービスに優れた業者を選ぶことで、満足のいく清掃サービスを受けることができます。



特殊清掃の流れと期間


特殊清掃のプロセスは、状況に応じて多少異なるものの、一般的にはいくつかの段階を経て進行します。

また、清掃にかかる期間も、対象となる場所の状態や清掃の規模によって異なります。

ここでは、一般的な特殊清掃の流れと期間について解説します。


一般的な特殊清掃(作業前~作業後)の流れ


現地見積り(現状確認)と事前準備



清掃を開始する前に、業者は現場の状況を詳しく確認します。

これには、現場の確認、必要な作業の範囲の特定、使用する機材や材料の選定などが含まれます。


この段階で、顧客と業者との間で詳細な打ち合わせが行われ、見積もりや作業計画が提出されます


清掃作業の実施



事前準備に基づき、専門の技術を持つ清掃チームが作業を開始します。

これには、不要物の撤去汚染物質の除去消毒作業消臭作業、必要に応じて修復作業などが含まれます。


特に、生物学的な汚染物質が関わる場合には、適切な保護具の着用や厳格な安全措置がとられます。


最終確認と清掃後の処理



清掃作業が完了した後、業者は最終的なチェックを行い、清掃が適切に行われたことを確認します。

また、使用された機材や材料の適切な処理や、場合によっては後処理の報告書の作成が行われます。


クライアントへの報告とフィードバック



作業終了後、業者からクライアントに対して作業内容の報告を行い、必要に応じて写真や文書による証明を提供します。

また、クライアントからのフィードバックを受け取り、今後のサービス向上のために活用します。


清掃にかかる期間




特殊清掃の期間は、清掃の範囲や複雑さによって大きく異なります

小規模な場所での清掃であれば数時間から1日程度、大規模な場合や複雑な状況にある場所の清掃では数日から数週間かかることもあります。


また、緊急性の高い場合や特定の状況下では、速やかな対応が求められることもあります。


特殊清掃は、一般的な掃除とは異なり、状況に応じた専門的なアプローチが必要とされるため、業者は慎重かつ丁寧に作業を進める必要があります。

クライアントは、事前の評価と計画に基づいて透明性のある作業計画と期間を業者から提供されることを期待することができます。



費用と見積もりのポイント


特殊清掃の費用は、その範囲、状況、必要な作業の種類によって大きく異なります

適切な見積もりを得るために、以下のポイントを考慮することが重要です。


・清掃範囲と状況の評価



特殊清掃の費用は、清掃する範囲の広さや状況の複雑さによって変わります。

広範囲の清掃や特に汚れがひどい場所、特殊な汚染がある場合は費用が高くなる傾向があります。

見積もりを依頼する際は、清掃が必要な範囲とその状況をできるだけ詳しく伝えましょう。


・必要な作業と専門的な薬剤



特殊清掃には様々な作業が含まれることがあります。

例えば、遺品整理、生物学的汚染物質の除去、消毒作業など。


特に汚染箇所の清掃や消毒作業には、専門的な薬剤を使用する必要があります。

一般的に販売されている家庭用洗剤では汚れが取れないため、取り扱いに注意しなければならないような特殊な薬剤が必要不可欠なのです。


また、これらの作業には特定の機材や消耗品が必要となる場合があり、これらも費用に影響します。


・作業の緊急度



緊急対応が必要な場合には、追加料金が発生することがあります。

緊急性の高い清掃の場合、業者は通常より迅速に対応する必要があり、それに伴う費用が加算されることが一般的です。


・見積もりの透明性



見積もりは、作業内容や必要な材料、作業時間などが明確に記載されていることが重要です。

打ち合わせ時に伝えられていなかった隠れた費用がないか、また追加料金が発生する可能性があるかどうかを事前に確認しておきましょう。


・他業者との比較



複数の業者から見積もりを取ることは、適正な価格を判断するのに役立ちます。

ただし、最安値の業者を選ぶだけではなく、提供されるサービスの質や業者の信頼性も考慮することが重要です。


・追加料金やキャンセル料の確認



作業開始後に状況が変わり、追加作業が必要になった場合の料金体系や、キャンセル料が発生する条件を事前に確認しておくことが望ましいです。


特殊清掃の費用は、様々な要因によって変動するため、見積もりは詳細かつ透明であることが求められます。

信頼できる業者は、見積もりの段階でこれらの情報を明確に提供し、クライアントが納得した上でサービスを提供します。

費用と見積もりの適切な理解は、満足のいく清掃サービスを受けるための重要な一歩です。



事例紹介


では、特殊清掃がどのように行われるか、その効果と重要性はどのようなものなのか。

特殊清掃業者「クリーンメイト」の実際の事例をご紹介していきます。

以下は、当社が対応した代表的な事例です。

事例1: 特殊清掃と遺品整理

関連記事:大阪府住之江区にて 孤独死現場の特殊清掃作業をご依頼いただきました 管理会社様からのご依頼

【 概要 】


故人が単身で暮らしていたアパートの特殊清掃と遺品整理を行いました。

故人の遺族はすでに他界されていたため、アパートの管理会社様からご相談をいただきます。

以前にも弊社へご依頼いただいたことがあり、今回も全面的に作業して欲しいとご依頼をいただきました。



【 対応 】


ご依頼者である管理会社様との密なコミュニケーションを取りながら、故人の遺品を丁寧に仕分けしていきます。

大切な思い出の品は清掃などの処置をおこなった後、今後相続人の方が見つかった場合にお渡しできるよう管理会社様へお渡しして、残りの品は適切に処分いたしました。

また、その後は室内の清掃も行い、家主に返還する際の状態を整えます。



【 結果 】


ご依頼者様は故人の遺品に対して適切に対応できたことや、サービスの質や迅速な作業を行ってくれたと、とても感謝されていました。

また、アパートの家主も室内の清掃状態に満足しておられました。


遺品整理の作業内容について知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

遺品整理はいつ・どのタイミングで始める?|故人の遺品整理を始めるタイミングと進め方や相続との関係について解説


事例2: 感染症対策の消毒清掃

【 概要 】


あるオフィスビルの社内にてインフルエンザの集団感染が発生し、当社クリーンメイトに緊急消毒清掃を依頼されました。



【 対応 】


当社の専門チームが緊急で出動し、オフィス全体にわたる徹底的な消毒作業を行いました。

感染の拡大防止に重点を置き、特に共有スペースやドアハンドル、エレベーターのボタンなど頻繁に接触する箇所を重点的に清掃しました。



【 結果 】


迅速かつ徹底した消毒作業により、オフィスは翌日から安全に使用することができ、感染拡大のリスクを最小限に抑えることができました。

※ご依頼者である企業様のご希望により、作業写真は撮影しておりません。
上記の写真は許可を得て弊社の機材とその周辺のみを撮影させていただいたものです。


事例3: ゴミ屋敷の清掃

関連記事:1000本以上もの空き缶と生活ごみによる悪臭・害虫をどうにかして欲しい! 大阪府守口市にて ゴミ屋敷清掃のご依頼

【 概要 】


長期間放置されていた住宅の残置物撤去と清掃作業を行いました。

室内は大量のゴミや害虫に覆われており、この時すでに近隣からの苦情も多数寄せられていました。



【 対応 】


重装備を装着した清掃チームが、害虫の駆除とゴミの撤去を行います。

その後、徹底的な清掃と消臭作業を実施し、住宅を元の状態に戻しました。



結果


清掃後、住宅は再び使用可能な状態になり、近隣住民からの感謝の声が寄せられました。

空き家やゴミ屋敷を放置しておくと起こり得る危険についてを知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

実家をそのままにしておけない!遺品整理でお悩みの方必見|実家の遺品整理の進めていき方・注意点を紹介



事例4:水害復旧作業

関連記事:水害による汚れと臭いをどうにかしたい…!和歌山県海南市日方にて 水害復旧作業を実施してまいりました

【 概要 】


災害によって住宅が床上・床浸水してしまったことにより、家屋へ影響が出ているため水害復旧作業を弊社へと依頼されました。

汚泥が残ったままの状態なので、異臭がしているような状態です。



【 対応 】


床下の汚泥・汚水の吸い上げをおこない、洗浄・除湿・乾燥作業のほか、カビの除去等の作業を行いました。

作業後には今後の住環境に関するアドバイスや、最終確認をご依頼者様にもしていただきます。



【 結果 】


汚水・汚泥の清掃やカビの除去を行ったことで元の状態へと戻すことができました。

どうすればいいのか分からなかったが、ここまで綺麗にしてくれたという事に感動され、依頼してよかったとおっしゃっていただきました。


床下浸水・床上浸水などの水害復旧作業の内容や、その時の対処法について知りたい方は下記の記事をご覧ください。

床下浸水したらどうする?水害復旧のプロが徹底解説!|床下浸水や床上浸水が起きた場合の対処法や予防対策について


事例4:火災復旧作業

事例紹介5

関連記事:「全焼した母の家をなんとかしてほしい…」と切実な思い クリーンメイトへ火災復旧作業のご依頼をいただきました 和歌山県新宮市にて

【概要】


マンションの室内にて火災が発生したことにより、煤まみれになった家財の撤去や原状回復(解体作業)を弊社へとご依頼いただきました。

壁や床の前面には煤が付着しているので、火災臭(煤の臭い)が充満しています。



【対応】


煤などの有害物質が付着した家財の撤去をはじめ、室内をスケルトン状態にする解体作業を行います。

その後、消臭作業を行うことでリフォームが可能な状態にまで復旧していきました。

※本来であればスス清掃作業も行いますが、ご依頼者様の保険の関係により今回は実施しておりません。



【結果】


急な事でお困りだったご依頼者様が、どうにか対処してくれる業者はないかとたどり着いたのが弊社でした。

作業後に仕上がりにも大変お喜びいただき、「クリーンメイトさんに頼んで良かった」。

とおっしゃっていただきました。


火災復旧作業の内容や、火災発生時に気を付けておくべきことについて知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

火災が起きたら、どうしたらいい?どこに頼めばいい?|火災後の復旧内容や業者への依頼方法・選び方徹底解説


これらの事例は、特殊清掃がどのように個々のニーズに合わせて柔軟に対応できるかを示しています。

クリーンメイトは、さまざまな清掃の課題に対して専門的な技術と経験を持って対応し、顧客の満足を最優先に考えています。

特殊な状況に遭遇した際には、専門業者の力がいかに重要かということが分かります。


その他の事例は、クリーンメイトの作業実績ページにてご覧くださいませ。



特殊清掃はクリーンメイトへご相談ください!



特殊清掃が必要になった時は、まずは専門の業者へご相談ください。

クリーンメイトでは、事件現場特殊清掃士・トラウマシーン臭気に関する知識と悪臭の分析方法を熟知したJRESの有資格者が作業を行っております。

また、「どうすればいいのか分からない」といったようなどんなお悩みも、お気軽にご相談いただければと思います。


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